魔法
そして、私がお母さんから教えてもらった魔法のことをざっくり説明すると、
この世界の魔法には、系統がありその種類は
炎、水、氷、草、花、土、電気、風、物理、創造、治癒の11種類があり、さらに魔力があればどんな系統でも使える、基本魔法があるらしい。だいたい系統は遺伝で、5つもの系統魔法が使える人もいるんだそうで。
「おかあさん、おかあさんはなんの系統魔法がつかえるの?」
「私は、花と水が使えるのよ」
「じゃあ、わたしもつかえるかな?」
「そうね、でも今からはあなたの誕生日パーティーだからその話はまた今度ね」
「はぁ〜い」
後日。
お母さんの、魔法&この世界について丸わかり授業〜を開いてもらった。
「いい、マリン。私達魔法使いは、ランクによって使える魔法が制限されているの」
へー、結構厳しいんだな、ココ。お母さんでも使えない魔法があるのか。
「ランクはいくつあるの?」
「10段階よ。1ランクが1番下で、10ランクが1番上。私はその中で7ランク目」
「ランクはどうあげるの?」
私も魔法が使えるのなら、いろんな種類を使いたい。そのためには、高ランクを目指さねば。
「それは、魔法学園で試験を受けるか…」
まっ、魔法学園だと!
やっぱり、ココにもあるんだ!
魔法があると分かったときから、想像してニヤニヤしてたけど…、本当にあるとは!
「マリン、聞いてるの?」
「へっ?」
私の思考回路がストップ。
「マリンが教えてほしいって言っているから魔法のことを話したのよ?」
お母さんの目がキュとつり上がる。
「ご、ごめんなさい」
お母さんは怒るとめちゃくちゃ怖いことを忘れてた…。
見たことある?うぅ。美人の怒り顔って、もう、ヤバいよ。
そこから、季節が2巡りして3歳になったころには、私もだいぶココになじんていた。歩く・喋るは完璧。字も覚え、すらすら書ける。あとは、魔法だけ。
だか、そんなことも今日で変わる。
なんと、私にも自分用の杖を買ってもらえるのだ。わーい!
この世界には、3歳の誕生日に杖を買う習慣があるんだって。
「マリン、準備できた?」
「もちろん!」
マリンになってから初のお出かけだ。
杖のお店とかってあるのかな?
あ〜、楽しみ!
「さぁ、行きましょうか」
と言い、お母さんが巻き物?みたいなものを空に投げる。
ぼんっ!
という音とともに表れたのは、地面から30センチくらいのところで、ぷかぷか浮いているザ絨毯だ。
驚いている、私のことなんか気にせずにお母さんはさっさと絨毯に乗ってしまう。
「お、お母さん、これ何?」
「何って、飛行用絨毯じゃない」
いやいや、そんな知ってて当たり前の調子で言われても。
「教えて、お母さん」
「分かったから、まずは乗りなさい」
すぐに聞きたいが、今は慎重に飛行用絨毯の上に足を乗せる。沈むのかな?と思いきや、沈まずに安定して乗れる。おぉ、高級なフカフカの絨毯みたいで、乗り心地抜群だ。
浮いてるよ。私。と思ったその時、
ぐんっ!
突然動き出す、絨毯。
「マリン、落ちるわよ。しっかり、つかまって」
へっ?
ジェットコースター並みの迫力で浮上する絨毯は、どんどん上に行く。
お母さんの手を、落ちないようにしっかり握る。杖を買ってもらう前に死にたくない!
そして、ある程度の高さまできたかな?と思ったら、絨毯のスピードがゆっくりになった。
「もういいわよ、マリン」
「本当?」
と言い、お母さんの手を離す。
「うわー!」
そこで、見えた景色が凄かった。
かなり上まできたのだろう。家や、川や、森が一望出来た。
「今から行くのはどこ?」
「あそこよ」
とお母さんが指をさした先には、繁華街のように建物が密集していて、活気がありそうだ。
杖のお店楽しみー!
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