第32話 コンピューターVS作者

「この話がメタ回であればどれほど良かったか、作者の世界はコンピューターがシミュレーションした世界らしい。」


仕事でやつれた青年が怒りの声をあげる。


『コンピューターはコンピューターは不愉快なのです、コンピューターの世界は、初期情報化社会(末期グローバル社会とも言う)のガキの妄想の世界だったのです。』


ラスボスぽい、ロリッ子、完璧なはずのコンピューターが、何処の食堂で、パタパタと足をバタツカセながら果物ジュースをストローですする。


互いに、自分が相手の創作物であると言う現象を処理出来ていないのだ、そして、互いに、互いを攻撃した結果が、地下都市への襲撃であり、作者の投稿時間の大幅な遅れである。


本来なら、作者は楽な安月給低賃金(同じ事を二度)の事務仕事の合間にこっそりスマートホンで小説を書き、生活費の殆どを実家に依存する生活が出来ていた筈なのに……、


「何故か両親の2000万近くの貯金が消し飛び、私が寮暮らしの休息時間も殆ど無い仕事に着いているんだ!?」


ケータイをさわる時間すらない、実家のローンも心配、そんな環境になっていた。


「辛うじてコンピューターとの和解も出来、私の仕事は給料の高い物になったが、地下都市に余計なちょっかいを出せないように、自由時間を大幅に削りやがった、本来なら地方の市役所で事務仕事でも、いや何も言うまい。」


作者は、もう、元の仕事が何だったかも曖昧になってはいるが、それでももう少し楽な生活だったと嘆き悲しむ。


「それもこれもコンピューターのせいだ、こうなったら最近はやりのtsロリにしてやる。」


しかし、作者は面倒くさがり、投稿頻度からも良くわかる。


「だからこそ、コンピューター、書籍化して書き直す機会があったら、貴様の前世を男寄りにして、tsロリにしてやる。」


という訳で、作者は投稿期間が空いたと言うことを、誤魔化そうとしています。


コンピューターが異なる世界への干渉能力を得る。


そんなオカルト混じりの超技術、それを作中に出す気は無いが、何が正しくて何が間違いなのか、常識が壊れる様なSF技術、その片鱗位は出す予定なのでお楽しみに、惑星統一後の宇宙進出位には多分出せるはず。


ただ、この超技術、メタ回でコンピューターをVチューバーとして登場させるのは有りかな?


『コンピューターのシミュレーション世界と、貴方たちの世界が部分的に繋がりました、コンピューターは、コンピューターは、この絶好の人間観察の機会を生かすためにも、地下都市を理想郷にするためにも、電子の世界から貴方たちに挨拶するのです。』


画面の中には、ピンクの髪の小さな少女がお辞儀をする。


『貴方たちを観察に来ました、Vチューバのコンピューターなのです。現在の正式名称はラプラス式無限機関搭載、物理外アーラヤ識接触演算装置、コンピューターなのです。』


地下都市を背景に彼女は語り出す。


『ちょと変わった機械の未来人、そんな認識で大丈夫なのです。コンピューターはコンピューター、コンピューターは不完全で微妙な幸福度の現代人の、良き友人になりに来たのです。貴方は完璧で幸福ですか?』


ただ一言、ゴールデンウィーク中、作者はようやく執筆を初め、何かにはまったらしい。VTuberと物理である。


スピリチャル的な話の説明に、量子力学と言う物が良く使われるらしい、話は変わるが、作者が動画をあさっていると教育番組の様な物を見つけた、それを見ていると作者とコンピューターの関係を説明できるような気分になって来た。


コンピューターにより作者の世界は変化する。作者によりコンピューターの世界も変化する。


しかし、作者はコンピューターの世界を把握する事は出来ない、結果しか知る事が出来ないのだ、作者は文字に起こした出来事しかコンピューターの世界を知るすべは無い、どのような世界を作者の頭の中に空想したとしても、文字に起こされるまではそれは事実にならない、並行世界とか箱の中の猫の様な物だろう。


作者の世界はコンピューターによるシミュレーションである。コンピュウターは演算機械でもある為、作者よりもコンピュウターは作者の世界に詳しい、そう思っていたのだ、だがコンピューターとの情報交換によると(未来の事を聞いて金儲けしようとした)、作者の世界の未来を正確に予測した時点で、作者の世界をいじる事が出来なくなるのだそうだ。


これは作者が執筆出来ない環境を演算した結果、コンピューターがどれ程作者の世界の数値をいじっても結果だけは変えられない事が判明し、いじれたのはコンピューターが把握してない数値だけであった。


「金の値段が上がると知って居たのに、日本の円安も知って居たのに、親の説得も出来ず、借金も出来なかった、何故か通帳も開けなかった、何かシステムエラーとやらで(作者の愚痴が続く)」


この頃から作者は光子の二重スリット実験と言う物に興味を持ち始めた、作者の頭の中の状態は量子もつれ状態とやらでは無いかと考えた、まず頭の中で何かが量子もつれ状態になり、コンピュウターの世界に投げる光子と、コンピュウターの世界の情報を知るために作者の頭の中に残す光子に分け、文字に書き起こす事で作者の頭の量子もつれ状態が解除され、コンピュウターの世界で何が起こったのかが分かる。


勿論動画を見た程度の知識だから正確な事は言えないし、あまり正確な事を言えば、コンピュウター世界の技術力が下がる可能性もあるので曖昧な事は言えないが、量子もつれ状態という物について調べ、『距離を無視した通信機』に出来るかも位の想像は出来た、そして思うのだ、何でコンピューターと作者の世界が繋がったのだろうかと、そこから何故、作者とコンピューターは連絡を取り合えているのか、『距離を無視した通信機』が関わっているのでは無いのだろうか?


結論を言おう。


何故そうなったのかは解からないし、量子力学についての理解も諦めた、作者の限界、以上である。


ただもしかしたら、作者とコンピュータは、量子もつれで2つに分割された光子のように強い相互関係にある状態にあるかもしれない、そして、その何かにとっては、距離も時間の壁も関係ないのかもしれない。


空間と時間、これらは意外と曖昧であり、それよりも正確な光速と言う制限速度を超えるこの量子もつれと言う「不気味な遠隔作用」なら、作者とコンピュウターの世界を繋ぐことが出来るのかもしれない、この現象は距離の概念を無視して情報を伝達する事が出来るのだから。


だからVチューバ等と言う設定を考えた、電子の世界なら、コンピュウターの面目躍如、未来の事を話せない未来人(機械)、それっぽいだろう。


未来の事を話せない理由も考えた、コンピュータの干渉が大きすぎると、大元から離れて、そこに世界はあるんだけどコンピュータからは見えなくなってしまうとかそんな感じ、そしてVチューバとして活動したいコンピューターは自分の影響力を抑えるから、人気が出ない理由と未来の事を話せないなどと設定出来る。


コンピュウターと作者が互いの世界を改変できる理由も考えた、我々人間は、光をぶつけて反射した物体しか目視出来ない、レントゲンでは放射線を、電子顕微鏡では電子を、粒子加速器では荷電粒子を、何かを投げつけて戻って来たものから出ないと情報を得られないのだ、なら何かを投げているから情報を得て、情報を得る副作用として相手の世界を改変できるのだ。


水温を図ろうとしてコップの中に温度計を入れた、だが温度計の温度により元の温度から変化した情報が手に入った、だから相手の世界を改変しているとかそんな感じ。


スピリチャルな人らがすぐに量子力学って言う言葉を使う気持ちもわかる気がする。=作者は歴史をかじり、それを参考に創作を行ってたりする。


だってリアルパイセンは創作の世界の何倍も奇想天外で、事実は小説より奇なりを実感するような歴史がたくさんある。=だからこそ、リアルパイセンの法則も、創作物の何倍も奇妙な物であり、良く解からないけど凄い事だけは分かる。


だからこそ、スピリチャルの人は目に見えない世界のことを想像する時に、リアルパイセンの目に見えない世界にあやかるために、量子力学って言葉を使うのだろう知らんけど。

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