一話 風紀委員長からは逃げられない
月曜日,賢哉は学校に登校していた、風紀委員が登校している生徒の身だしなみの点検をしていた。それを避けるように別の入り口から賢哉は入ろうとした、しかし、「おはようございます、身だしなみ点検をしますのでまだ通らないでください」横から凛とし声がした、そちらを見ると制服を着た生徒が一人立っていた、「やっぱりこっちから入ってきた、私から逃げ切れると思ったの?それに、中に入れたとしても、呼び出されるんだからおとなしく点検を受ければいいのに。」風紀委員の紋章をつけた有紀がいた、どうやら賢哉がこちらから入ってくるのがわかっていたようだ。
「朝から風紀委員の点検を受けるのがめんどくさいからこっちから入っただけだ、呼び出しをくらったほうがましだ(そのほうがやりすごせるからな)。」
賢哉はいつも、呼び出しをされる前に服装などを整えている、整えるといってもそこまでそこまで整える所はないが、相手が学校一の厳しさを誇る有紀相手だと少しのことで怒られる。それをうまくやり過ごすためにも登校する場所も変えていた。
「いつもやり過ごされてるけど今度はそういかせないわよ、それと頼みたいことがあるのだけれども、、、」
「嫌な予感するしあいにく読書で忙しいから、じゃあ、そういうことでバイバイ!!」それを言うと賢哉は走って逃げた。
☆☆☆
昼休み、購買でいつも買うフランスパンとリンゴジュースを買って教室に戻り自分の席に付き机の中から前買った小説を取り出したら紙が床に落ちた拾ってそれを見ると、「放課後、風紀室まで来い」と書かれていた。だれが書いたかは察しがつく、やはり風紀委員長からは逃げられなと実感した。
・・・・そして、これから大変なことが起こることをまだ知らない賢哉だった。
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