第2話 アロマキャンドル

今日はアロマキャンドルを焚いてみよう。


キャンドルホルダーにアロマキャンドルをセットして。マッチの箱も用意した。


お気に入りのカップの7分目まで牛乳を注いだら砂糖を小さじ1匙入れて、電子レンジで20秒温めた後よくかき混ぜる。

砂糖が溶けてほんのり甘いホットミルクティの出来上がり。


キャンドル1つだと暗いので、部屋の隅にある間接照明をつけよう。オレンジの灯が暖かさを感じさせる。


出来立てのホットミルクティをトレイに乗せて、ソファの横にあるサイドテーブルへ運んだら、


用意したマッチの箱を左手に持ち、一つ、マッチを取り出した。


「シュッ」


勢いよく擦ったマッチには赤とも橙ともとれる小さな炎が灯った。


アロマキャンドルの芯に小さな炎を近づけると、炎が乗り移り、以外にも穏やかに燃え始めた。


小さな炎はゆらゆらと左右に揺れながら、ロウに汗をかかせている。


部屋の電気を落とした。周りが暗いので、たった一つの灯火がよく見える。


アロマキャンドルの仄かな香りが部屋に漂い、私を酔わせる。


ミルクティを飲み干すまで、今日あった出来事を思い出してみよう。嬉しかったこと、優しくしてくれた人、印象に残った言葉。


私のご機嫌が整ったところで、眠りにつこう。


「フッ」


私は火を消して、ベッドへ潜り込んだ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る