大太鼓

さて、和太鼓の中でもトップクラスの大きさを誇る大太鼓について今回は語っていこうと思います。


大太鼓は一つの大木の中身をくり貫いて何年もかけて作られる、巨大な太鼓です。


専用の台(めちゃくちゃ高い)に横向きに置いて、両面または片面から叩くのが、自分の中での普通です。

(もしかしたら他にもあるかも)


お値段までめっちゃ高いです(ウン千万)。大太鼓あるチームに入ってるって、中々幸運な事なんじゃないかと思い始めたこの頃……


そして凄く重い。そのせいで台から下ろせず、練習で大太鼓やっても本番では別の種類の太鼓で叩くのが普通になっています。

(あれ、じゃあ何で練習はこっちでやってるんだろ?)


そして使うバチまで『特大、極太、めちゃ重』という、何から何まで特大サイズの太鼓です。


ちなみにバチの重さだけ公開しとくと、二本で合計約500グラムです。これは、何と中太鼓(長胴太鼓や桶胴太鼓など)で使用するバチの約2倍なのです。(ガチで手の皮もげるよ……ホント……どれもだけど……)


全てが最大級(もちろん疲労も最大級)であるため、子供チームと大人チームを合わせた中で叩くのは自分とボスだけになってます。(そのボスは殆ど練習に来ないので、実質僕一人だけど……)


さて、打ち方について語ろうと思います。


大太鼓の構えについてザックリ説明すると、


一、面の正面に立ち、台の左足に自分の左足を垂直に向ける。(台の足と自分の左足との間隔は個人差大あり……自分は十センチから二十センチくらい)


二、右足は台の右足よりも外側になるよう開き、太鼓の面と垂直になるように向きを整える。


とまあこんな感じですね。この時、背筋を真っ直ぐ伸ばすことと、腰をしっかりと落とすことを忘れないようにしましょう。


……はい、そうすると多分凄くキツイと思います。これを一曲フルでやるんすよ……つまり、「地獄」というわけです。(ボスはこれでBPM240くらいの曲叩いてた)


あとは打ち方ですね。

大太鼓は基本面が自分よりも上にあるので、長胴太鼓や締太鼓などと違って、バチの最高速度を自分より上の位置で出さねばなりません。


そこで、大きく体を反らして、戻る力を利用して打つ必要があります(反らしたまま叩くこともある)。また、こうすることで見栄えが結構良くなります。


打ったあとバチを後ろに下げすぎると、次に間に合わず、更に弱い打ちになってしまうので、バチが重力に従って腕ごと後ろに落ち始めたら打つのがいい感じですね。


まあ、色々結構複雑なんで、まとめて言うと、


「体全体を使って打つ」ということですね。


次は和太鼓検定についてでも語りましょうか…

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