太鼓が一つだけだと、いつの間に錯覚していた?

さて、ここから細かい所を語っていくわけですが、まずは副題の通り、和太鼓は必ずしも、太鼓が一人一つではないということです。


ざっくり言ってしまえば、一人が和太鼓を二つ三つ四つと並べて、それぞれを打ちわけることで、ドラムのように演奏することもあるわけです。


「和太鼓って、種類が同じなら、音もどれも同じなんじゃないの?」


とか思ったそこのあなた!違うんです。


和太鼓の音は、面の古い新しいや、紐の締まり具合、等のことで変わります。


特に、和太鼓の中でも、面の直径がかなり短く座って叩く締太鼓は、面の古い新しいによる、音への影響を受けやすいです。


新品の締太鼓は高音、古い締太鼓は低音のことが多く、高音パート、低音パートに分けられることがよくあります。


また、桶胴太鼓(おけどうだいこ)と呼ばれる、主に立って叩くサイズの締太鼓は、紐の締まり具合による、音への影響を受けやすいです。


コンサートの数日前に、よく締め直します。


しかしながら、元々が低音の

長胴太鼓(ながどうだいこ)や

大太鼓(大太鼓)は、あまり音は変わりません。


まあ、叩く位置によって音は違いますが……


こちらは紐で締められているわけではなく、革を鉄鋲で止めているからだと思われます。


太鼓の●人とは、こういう点でも違うのです。


まだあります。次の回で語りましょう。

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