打ち方(構え)が全然違う
まず、和太鼓と太鼓の●人の大きな違いとして、打ち方(構え)が挙げられます。
今回も語るにあたって、某有名サイトでドンだーの方々(太鼓の●人が上手い人達)の動画をある程度見ましたが、ゲームセンターにあるようなサイズの太鼓(機械)を叩くときは、全員が、バチを高く上げず、手首だけで打っているような感じがしました。
対して和太鼓は、背筋をピンと伸ばし、バチを真っ直ぐのまま限界の高さまで上げて、肘から一瞬で振り下ろし、バチが太鼓の面に当たる瞬間だけ手首に力を入れて打ちます。
手首を使うことに関しては、ほぼ同じですが、バチを上げる高さや、肘から振り下ろすという点においては全然違います。和太鼓の音がでかい理由の一つはここにあります。
さっきまで上半身の使い方の違いについて語っていましたが、ついでに言ってしまえば、下半身の使い方も全然違います。
ドンだーの方々の動画を見ている限り、腰の高さから考えるに、全員が足を肩幅に開いて、腰の位置を固定させて打っているのではないかと思いました。
僕が所属しているチームでは、ゲームセンターにあるようなサイズの太鼓を叩くときは、所謂「又割」が基本です。
その状態から、足を伸ばし、手もバチも真っ直ぐ上に上げて、限界まで高く上げたら、腰の力を抜き、腰を真っ直ぐ下に一瞬で下げます。
そのとき、腕もつられて肘から落ちるようになればベストです。そしてバチが太鼓の面に当たる瞬間、手首に力を入れて打ちます。
この時、バチには手首の力や腕の力だけでなく、腰の落下の力も伝わります。これが、和太鼓の音がでかい、一つの理由です。
かなり手順が多い気がしますが、慣れればあまり考えなくても出来るようになります。それに、時間にすればたった一秒にも満たないのです。
もちろん、一曲全てこうやって打っているわけではありません。特に音を大きくするところで、よくこうします。
なぜ、このように違ってくるのかと言いますと、これは僕の考えですが、一つ前の回で語ったように、あまりにも速い連打の有無と、元々の曲のテンポの速さが原因だと思います。
あまりにも速い連打や元々のテンポが速い曲で、一発一発高く上げて振り下ろしてをすると、どうしても遅くなって連打とは言えないものになったり、テンポにもついて行けなくなったりします。
おそらく双方が、それぞれ、曲に合った打ち方に進化していったのでしょう。
これで、全然違う箇所の語りは終わりです。細かい所は次の回で語りましょう。
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