人物紹介(チェンカスラー・その他)

○ 防衛都市ザドル・トシェ ○


国の北を守る城塞都市。ティスティー川から水を引いた堀が巡らされていて、跳ね橋を下ろさないと入れない。イリヤは飛行魔法で飛び越えてるけど、平時でも見張りがいて止められるよ。

剣術道場があり、民間人の自警団も軍に協力している。自警団員には、活躍して軍にスカウトされたい人もいる。

魔導書専門店の品ぞろえもよく、セビリノ君の魔導書も売ってるよ!



◆ ランバルト・ヘーグステット ◆


一人称:私 28歳

茶色っぽい金髪、緑の瞳

ヘーグステット子爵家の次男。ジークの兄で、ジークに似てる。

防衛都市の軍の指揮官。将来を約束されたエリートで妻帯者です。

こっちは領兵と違い、国軍が駆け付けても指揮権は保有する。ただし、ド偉い人が出てきたら別。礼儀正しく、上の人間から可愛がられるタイプ。


諜報戦が得意で、各国の情報を集めている。王都の中枢よりも他国の軍事情報が集まっているよ。

ちなみに指揮官と筆頭魔導師は、有事以外は事前の申請なく他国に行ってはならない。

現在は作中で色々とちょっかいを掛けてきたニジェストニアにしびれを切らせ、奴隷解放運動を後押しして国内をかく乱させている。ニジェストニアが国民に公表していない都合の悪いことを、脚色して流布したりもする。


魔法が好きだが、使えない。無駄に魔導書を集めている。

エクヴァルがちょっと苦手。底知れない人だなと思ってる。

趣味は絵画鑑賞。



◆ バラハ ◆


一人称:私 ランヴァルトと同年代

黒いローブ

防衛都市の軍の筆頭魔導師で、庶民。いい加減な性格だけど、口上は得意。

軍に所属していた先生から、自分が退役後に軍に入ることを条件に、無償で魔法を教わる。家族の為に稼ぎたかったので、気軽に受けた。兄弟が多い。

バラハの先生は海洋国家グルジスに移住した。


王都の軍関係者よりもこっちの方が身分での差別が圧倒的に少ないので、防衛都市で良かったと満足している。

セビリノ君のファンだ。


得意属性は風。途中からイリヤを先生と呼ぶ。

あまり筋力と根性がないので、力仕事が苦手。追い詰められてキレると攻撃的になる一面も。

甘いものが好きで、プリンやパフェを食べる。

恋人募集中。理想が高くて現時点では無理だと思われる。



◆ バルナバス ◆


一人称:私 ランヴァルトより年上。10歳くらいは上かな?

初出は36話、ここでは名前が出てないようだ。

副司令官。ランヴァルトの右腕で、真面目な性格。



◆ イグナーツ・ウィンパー ◆


一人称:私 初出:85話

バラハの輔佐の魔導師。いい加減なバラハのサポート役をこなす。常識人なので、振り回されている。でもバラハに憧れている。

男爵家の次男。



〇 王都 〇


レナントの西北西にある。貴族の邸宅もたくさんあり、お店もたくさん。魔法道具などを揃えるにはいいところ。

魔導書専門店もあるが、品ぞろえは防衛都市には敵わない。



◆ ヘルマン・シュールト・ド・アウグスト ◆


一人称:私 初出:58話

五十歳前後くらい。髪は短め。

イリヤを庇護する公爵様。

魔法が好きで、魔法使いや職人などを援助している。その為に面会希望者も多い。選定する侍従が大変。邸宅には立派な魔法実験施設や図書室があるよ。

チェンカスラーで一、二を争う権力者。


国王陛下をいじめる悪癖がある。国王の子供の頃の失態など、ネタが色々あるのだ。

趣味は身分を隠しての町歩き。

串焼きのお肉にかぶりつくのが楽しいらしい。



◆ ハンネス ◆


一人称:私 年は三十代。

深い緑色の髪で、緑色のローブを着た男性。

平民出身で、召喚術を中心とする魔法塾で勉強した。塾の先生の推薦もあり、アウグスト公爵の元に身を寄せて、塾が閉鎖した後も勉強を続けている。

冒険者の魔法使いパーヴァリと気が合ったので、また会いたいなと思ってる。


真面目な性格なので、放っておいても勉強しているよ。なんだかんだで人がいい。

パーティーや礼儀作法が苦手。

趣味は読書。

得意属性は水かな。



◆ キメジェス ◆


一人称:俺

茶色い髪と瞳、金の縁取りのある黒いコートを着た紳士。

ハンネスと契約した、地獄の侯爵。


しっかりしているようで、たまに失言をする。ベリアル殿に怒られて以来、やっぱりこの人苦手だな…と思っている。

文武両道で、黒い馬に乗って戦うよ。一緒に戦うと士気が上がるらしい。

兄貴肌で、同じ侯爵や下の悪魔からも慕われている。頼めば他の侯爵と揉めた時の仲裁もしてくれる。


属性は火。

カブトムシをこよなく愛する、少年の心を持っている。



◆ エーディット・ペイルマン ◆


一人称:私 初出:89話

白いローブに空色の髪。

女性ではまだ少ない、王宮魔導師をしている。アイテム作製が得意。魔法関係には前のめりになる。

はきはきした元気な性格をしている。貴族相手だと、少しすました感じ。セビリノ君のファン。


得意属性は火。

趣味は刺繍で、魔法刺繍を練習中。

口には出さないが、身分で差別するヤツってバカだなーと思ってる。



◆ アンニカ ◆


一人称:あたし 初出:89話

年齢:24(イリヤと同じ)

ベージュよりの落ち着いたピンクの髪。カーキ色のスカートを穿き、外出時には茶色いローブ。

魔法アイテム作製で生計を立てる魔法使い。王都に小さなお店を持つ。イリヤの二番弟子になる(122話)。

元々冒険者で、回復魔法や初級の攻撃魔法を使う。王都の工房に勤めながらアイテム作製を勉強した。


得意属性は土。

現在はシェミハザと契約している。

好きなものは恋愛小説。料理も得意だよ。

大人しい性格なので、大声で怒鳴るような人が苦手。



◆ シェミハザ ◆


一人称・私 初出:123話

短い黒い髪に紫の瞳

最初は旅人のようなマントの装束で帯剣し、薄汚れたズボンに、使い古したブーツ。

アンニカのお店に出るようになってからは、白いシャツにベスト、磨かれた革靴(179話)。


堕天使で、元はウォッチャーズと呼ばれる人間を監視する天使だった。

人間の女性に惚れて結婚し、堕天する。今も亡き妻の面影を追っている、一途なタイプ。

亡き妻に似たアンニカと契約する。紳士的な気遣いのできる人だよ。

ベリアル殿とはお友達で、軽口を利くような仲。


魔法は防御系が得意。

自分に無頓着な方だったので、お店で接客するからには清潔にしなければと気にしている。

趣味は旅。当てもなく歩いているうちに、それが楽しくなった。

属性は風。かな。あとで変わるかもしれん。



◆ シュテファン・モンタニエ ◆


初出:173話

チェンカスラーの王宮魔導師で、エーディットの同僚。多分同年代くらい。

貴族意識が強く、平民とはあまり会話しようとしない。


趣味はオペラを見ること。

最近の出来事としては、セビリノ君の魔導書に感銘を受けたこと。



○ テナータイト ○


トレントの森があり、トレント材が有名。魔法アイテムだけでなく、日用品、工芸品も作られています。

トレントを退治する冒険者や、トレントの杖や森で採れる薬草目当てに魔法使いが集まる。ただし初心者とかが多い。

ハーブのお店も多いよ。



◆ レグロ ◆


一人称:俺  初出:141話

30代。ハンネスと同じ塾出身で、ハンネスの親友。塾に在籍時は仲が良くなかったが、とある事件をきっかけに和解。

薬草をメインに扱う商家の後継ぎ。栽培もします。色々販売に出掛けるよ。ハンネスの口利きで、アウグスト公爵邸にも出入りしています。

最初に会うのは、ワステント共和国の薬草市にて。


召喚術と魔法は多少できる。魔法は実践より理論が得意なタイプ。

塾が終わって気付いたことは「魔法使うの……あんま興味ない」。両親に押し切られて通ってた。


趣味は皆とワイワイ飲み会とかをすること。厳しい両親から(精神的に)自立できたので、緊張の糸が切れたような感じがある。

歌が下手。



◆ ダン ◆


一人称:おいら

レグロと契約している小悪魔。小さな角に、体のわりに手が大きく、硬い腕をしている。力自慢だがのんびり屋。だな~とか、はりゃとか喋る。

契約者であるレグロが薬草を取り扱っているので、だいぶ覚えてきた。


ネズミに化けられるが、化けるのは得意じゃない。

肉が好き。ステーキが特に好物。

趣味というか、馬車に揺られて旅をするのが楽しい。

早口で喋られるのが苦手。



〇 ガレッティ男爵領 〇


ガレッティ男爵領は北西で、ティスティー川沿いの村が二つ、領地にある。そして都市国家バレンとをつなぐ橋を管理している。昔はここからニジェストニアに奴隷が運ばれていた(バレン経由だったのだ)。

なので国軍の兵も、レナントより駐在していたりする。ちなみにバレンとワステントを行き来する時も、この橋を使う。通行料が主な収入源。



◆ グローリア・ガレッティ ◆


一人称:私 初出:179話

十代後半、金の巻き毛。赤が好きで、赤いドレスをよく着ている。

ガレッティ男爵家の令嬢。自称イリヤ先生のライバル。

セビリノ君の「上級ポーションの基本的な作り方」を手に入れてご満悦。在野の中では腕が良い。


基本的にテンションが高く、アイテム作製が好き。負けず嫌い。

お金がないので、移動は行商人などの馬車に同乗させてもらう。護衛のラウルと心配性なメイドの三人で行動することが多い。


エクヴァルに嫌われている。

趣味は体を動かすこと。走ったりボールで遊んだりする。

苦手なのは大人しくしていること、説教。



◆ ラウル ◆


一人称:私 グローリアをお嬢と呼ぶ。

元冒険者で、グローリアの護衛。ひょうひょうとした人物。猪突猛進なグローリアに呆れつつ楽しんでいる。一言多く、たまに肘でツッコミを喰らう。

空気を読めるタイプでそこそこ腕が立つ為、エクヴァルをやばい護衛だと認識している。


面倒になると逃げる。

趣味はチェスのようなボードゲーム。強いというほどでもない。



○ ヘーグステット子爵領 ○


アンブシロアが咲く森がある。領地は広くない。

レナントより山の方で、テナータイトより南。



◆ ライネリオ・ヘーグステット ◆


一人称:俺 31歳 (初出:87話)

薄茶色の髪にマラカイトのような深い緑の瞳

ヘーグステット子爵の三兄弟の長兄。領地で守備をしている。特にアンブロシアが咲く森は密採もあるので、先頭に立って見回りなどをする。

短気で考えが足りないところがある。ただ率先して仕事をこなすし、なんだかんだで兵を気に掛けてくれるので、兵達から信頼が厚い。

喧嘩っ早いが、負けると素直になるよ。強い人に憧れるようだ。


エクヴァルを「エクヴァル殿」と慕っている。

こぼれ話の冒険者ギルドの受付嬢のはなしにも出てるよ。

趣味は特にないが、短気を直す為にも陶芸はどうかと勧められている。



◆ ブルーノ ◆


一人称:私 50代

ライネリオの副官。小さい頃から付いていたので、実の子のように思っている。

短気を直して欲しいし、兵を率いる立場としてもう少し思慮深くなって欲しいようだ。気が立つと横柄になるライネリオを窘めている。

一番に駆けて行くライネリオの後を追うのが、年々大変になっていくのが悩みです。


ライネリオがエクヴァルのいうことはちゃんと聞くので、もっと躾けて欲しいと願っている。

エクヴァルをどこかの高級将校だと思っているが、口にはしない。

趣味は植物の手入れ。



◆ イレーネ・ヘーグステット ◆


一人称:私 アレシアと同年代 イリヤをイリヤさん、兄を○○兄様と呼ぶ。

髪は金色で長い。素朴で明るい子。

三兄弟の妹。三兄弟は学ばせてもらえなかったが、魔法を家庭教師から習っている。

リボンが好きで、たくさん持っている。


エクヴァルにちょっと憧れているが、恋ではない。洗練された都会人みたいな目で見ている。

趣味は絵を描くこと。特に色塗り。

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