続編待望

妖怪が人の目に見えるようになった世界。数世紀は人類の文明が押し戻された世界では人が妖怪を商品として取引するようになった。
そこがここ横浜中華街(元、かな)。四神青龍が取引されると情報が流れて、横取りを狙う猛者が集う、と。
あらすじだけでもわくわくするでしょ?横浜中華街、記憶にある脳内地図をたどって(昔過ぎてほとんど覚えてなかった)読み進め、迷子になってしまった。
詳しい方や、ご近所でお出かけしやすい方なら脳内拡張現実体験もできますよね。
出てくる妖怪が、ちょっと馴染みの薄い、私にははじめましてのが多かった中国系の妖怪達。日本の妖怪と違ってスプラッタ色濃いです。私見ですが。
魅力たっぷりの世界の中で、生き生きと死に急ぐ二人のヒロイン(?)が一番の魅力だと思います。
死に取り憑かれたジンリーと、たったひとことを得る為自己犠牲を厭わない塔子。うっかり感情移入すると苦しくなる塔子ですが、自分に重ねて見る人は多いのではないでしょうか。社畜という言葉が塔子にちらつく気がするのは彼女が秘書だから、ばかりではないでしょう。
ヒロイン達の輝きに押されて少し影の薄いハオランの活躍する続編が待ち遠しいな。