第肆拾肆話

仕事の帰り道。

いつもの道のいつもの踏切。

ちょうど遮断機が降りるタイミングで踏切に到着する。

ふと踏切の反対側を見ると、ワンピースを着た髪の長い女の人と目が合った。

会釈するにも気恥ずかしく、左に顔を向けると、反対側に居たはずの女の人が真横にいる。

事態が飲み込めないでいると、電車が前を通り過ぎていく。

女の人が何かを話しているが、電車の音で何も聞こえない。

そして、彼女は手を伸ばし、私を……

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