第12話 これから

 あの出来事から2週間後に、七津は退院できた。医師からも、もう当面の心配はないと言われた。

 そのおかげで定期試験にも間に合い、4人で猛勉強をして全員の進級が決まった。

 もっとも、普通に試験を受けた春陽の数学が赤点で、補習を受けたというオチはついたが。

「何はともあれ、みんなで進級ですな」

「あんたが一番危なかったのよ。数学で赤点取って」

「だって私、文系なんだもん」

「今はもう文系だ、理系だと言っている時代じゃないの。大体、自分は文系だと言っている人は性格が大雑把で、道案内させても、あっちとか、そこをダーっと進む、とか擬音が多くて具体性がないのよね」

「愛来は文系の人となんかあったの?」

「いや無いけどさ、もうちょっと自分の考えていることを、正確に表現しようと努力しなさいよ。後はわかるだろ?みたいな態度が一番腹立つ」

 佑輔くんって文系なんだな・・。

「そう言うけどさ、理系の人って論理立てて話をするようで、答えの出ないことになったら口をつぐむじゃない。こっちは答えがわからないから聞いているのに、屁理屈ばっかり。それでいて態度が偉そうで、そっちの方がイラッとするわよ」

 春陽は、コミケの時に仕切ってくれたカメラマンさんの小野さんと、メッセージのやりとりをしているらしい。こっちは理系みたいだな。

「はいはい、この話はおしまい!春休みの過ごし方の話に戻すわよ」


 七津は退院後、自宅療養してから試験に臨んだ。

 私はその間、毎日七津の家に通い、遅れていた勉強をみてあげていた。

 3人で教えようと私は言ったが、七津の不得意な理系科目に強い私が教えることになった。

 それと、愛来と春陽が、私たち二人に気を利かせたというのもある。

 そういう理由で4人の関係がギクシャクするのは嫌だと言ったが、二人とも、そんな心配私たちの間でいる?と笑って、許してくれなかった。

「今日は暖かいわね。二柚、海を見に行かない?少し息抜き、したいな」

 いつもどおり、勉強を教えるために七津の家に着いた途端、いつもと違うことを七津が言い出した。

「はあー?何言ってるの、七津は!ダメ!二人で海はダメ!絶対ダメ!」

「どうして?何でそんな剣幕なの?」

「そんな嫌な伏線回収なんか、できるわけないでしょ!」

「でもそれはあの時の気持ちであって、今なら違う望みになっているわよ。目標なんて、絶えず変わっていくものじゃない」

「えー、でも・・」

「私の望みは、二柚と一緒にいること、だよ。今も、その時が来ても、いつでも叶えたいよ。そして、もう叶っているし」

 まあ確かに、今は最後の時間でもないから大丈夫かな。七津が一緒にいたいと言ってくれることは、とてもうれしいことだから。

「寒くないの?まだ3月だよ」

 最近の天気は季節感が狂っている。3月の初めだというのに、最高気温が27℃になると天気予報が伝えていた。

「勉強もかなり進んだからいいけど、体調、大丈夫?」

「もうお花見ができるくらいの暖かさよ」

「うーん、じゃあ、行っちゃう?」


 まだ真夏の空気ではないが、日中は暖かな風が吹いている。

「あれから、まだ1ヶ月ちょっとしか経ってないんだ・・。もうかなり前のことのように思えるけど」

「また来られてよかったね。七津、海好きだもんね」

「二柚と二人で来られたから」

「うん、私もうれしい」

「フフ、もう大丈夫よ。自分の意思で切り抜けたんだから」

「何を?」

「自分で望んでピンク色になったフラミンゴだから」

「ん?」

「こうして二柚と二人で海を見てるし」

「うん、そうだね」

「母にね、もうこれからはやりたいことは自分で決めます、と言ったの」

「ふーん、そうなんだ・・」

「私が自分で何かを決めるのは、いつ以来かしらね、って母が笑っていたわ」

「そうなの?」

「うん、人ともうまくやれない、自分とも折り合いをつけられない、そしてこんな自由の効かない身体、全部ダメだと思った時に、もう前を向くことを諦めてしまったのよ。自分は何一つ自分の望みを叶えられないって。そう思ったら、もうどうでもよくなってしまって、周りに迷惑をかけないようにだけ気を遣って、今まで生きて来たわ」

「なんとなく分かるけど・・」

「中学で学校に行きたくなくなって、それを見かねた両親が、仕事を替えてアメリカで療養しようと連れて行ってくれて。でもやっぱり向こうにも馴染めなくて」

「言葉も大変だしね」

「いや、言葉はなんとかなったのよ。だから悪口とかもみんなわかっちゃって」

「あー、それはなかなか高度なつらさだ・・」

「日本に戻って来て、これ以上両親の悲しい顔を見たくなかったから、高校は行きますと言ったのよ。それで内部進学をやめて通ったのがこの高校なの」

「運が悪かったのかなあ」

「そうね、こんな人たちと出会えると思っていなかったから」

「あー、そこ運が悪いとこ?」

 私がむくれると、七津がうれしそうに笑っている。

「この1年、本当に楽しかった。この時間がずっと続けばいいと思ってた。それなのに、やっぱり病気は黙っていてくれなくて」

「うん・・」

 それは私も同じだ。

 いや、病気がなくても人は皆、同じ条件なのではないだろうか。いいことばかりではないし、と言って悪いことばかりではない。

 その繰り返し。

「やっとこんな穏やかな時間を手に入れたのに、どうして?って考えたら、何だかいたたまれなくなってしまって」

「うん」

「また時間を巻き戻してほしい、って。それが現実にならないかなって真剣に祈ったわ」

「七津・・」

「やっぱり二柚の方が強いよね。いつも私を支えてくれているもの」

「そんなことない!七津はいつも私たちの前を歩く人で、判断も速くて、確かで」

「でも、誰かの支えがないとやっていけない」

「そんなの私だって同じだよ・・」

「あの時、私があのままこの世から消えていたら、二柚はどうしてた?」

「え、そんなこと・・考えられない・・」

 もう、考えたくない。

「二柚なら、きっとその時は深く悲しんでくれるけど、また立ち直って前に進もうとするわ。私のためにも」

「そんなの、わからない・・」

「でも逆だったら、私は二柚を追いかけるわよ」

 それは、なんか違う。そんなこと望んでいない。

「だから情が厚いってわけではないでしょう。正しい行動を取れるのは、前を向ける、二柚の方なのよ」

 七津は弱さも隠さない。このまっすぐなところに私は魅かれたんだ。

「私たちのことだから、また体調や、いろんなことで迷惑をかけるわ。それでも今の気持ちでいてくれる?」

「それはお互い様でしょう。私だって今までいろんな思いをして来たわ。でもこの高校に入って、みんなと知り合えて本当によかった。七津と会えて、よかった。大好きよ、七津」

「うん、そうね。ありがとう、二柚」

「この気持ちをいろんな人に伝えていきたいと思っている」

「やっぱり二柚は強いわ。私は二柚のことを好きだなんて人に言えない。だって恥ずかしいもの」

「あ、いや、それは、やっぱりその、恥ずかしい、です・・」


「砂浜に降りてみない?まだ冷たいかな」

 午後の日差しが暖かい。

 シーズンではないので海の家は全て閉まっている。時折、犬の散歩に訪れる人以外は誰も通らない。

「シート、後ろに入っていたかな?二人ともスカートよ。」

「なくてもいいわよ。誰もいないし」

 二人で砂の上に降りる。暖かくて直に座るのにちょうどいい温度だ。

 足を横に投げ出して、私の膝に七津がもたれかかって座る。

 七津の体温が感じられる。

 手を握り、離れないようにする。

 もう一方の手で、七津のサラサラした長い髪を触る。

「二柚・・」

「ん?」

「なんでもない」

「ん」

 長い時間、そのまま何も話をせずに、座っていた。


「ちょっと日が傾いてきたね。やっぱりまだ3月だわ。寒くなる前に、そろそろ帰ろうか」

「そうね」

 海辺では、ほとんど会話をしていないのに。こんなに心が充たされている。

 帰りの電車の窓から、幻想的な夕焼けが見えた。色がいくつも層になって重なっていた。

「愛来、あのバスケの佑輔くんと、ゲーム内でも一緒にいる時間があるみたい」

「そうなんだ、でも周りに彼女みたいな人、いたでしょう?」

「うん、恵さんでしょ。なんだか彼女とも、それなりにうまくやっているみたいで」

「ゲームのアバター同士でも、リアルでもお互いを知っているってところはいいわよね。アバターだけだとなんか胡散臭いっていうか」

「でも、ゲーム内であっても自由に動けるっていうのは、私たちにとっては長年の夢だった。海外でも異世界でもひとっ飛び!なんだから」

「現実の旅行も、この間の伊藤さんのように、サポートが入ってくれるようになったから楽よね。みんなで一緒に、温泉の露天風呂にも入れたし」

「私たちでも、まだまだ可能性がたくさんあるんじゃない?最初からあきらめてはいけないってことを勉強したかも」

「そう言えば、二柚は将来なりたいものがあるの?」

「えー、私?いやー、まだわかんないなー。七津は?」

「私?私は二柚と一緒にいられればそれでいいな」

「え!」

「二柚は嫌?」

「嫌って・・でも女の子同士だし・・きっと周りからなんか言われるし・・」

「私はどっちでもいいわよ。男でも女でも、もうそんなのどうでもいいことだから。二柚と一緒にいられれば」

「仮に、そんなことになったら、ご両親、驚かない?」

「もうそんなことにこだわる時代じゃないでしょう。うちの親は現実を見てるわよ。私が一人で生きていくより、パートナーがいてくれた方が親も安心じゃない。きっと親の方が先に逝っちゃうんだから。異性じゃなきゃいけないなんて、意味がないわ」

 うちの親は何て言うだろうか。

 七津と一緒にいたいけど、これから先は長いのだ。時間をかけて、七津にふさわしい相手になっていかなければ。

 でも、うちの親も、相手が男だとか女だとか、あんまり気にするタイプではないな。七津とのことを話したら、娘が一人増えたとか言って、喜んでくれるんじゃないだろうか。たぶん。

「そうかもね」

「うん、それじゃあ帰ってからみんなにも聞いてみようか?これからの計画」

「そうね」


 いつまでも決着のつかない文系理系論議を一旦置いて、春休みをどう過ごすか考えるテーマになった。

 これは一応、部活動の一環なのである。

「今年1年お世話になった人達に声をかけて、B B Qをやるってことでいいかな?」

「異議なーし!」

「インクルージョン部、春の大感謝祭ね」

「お花見と違うの?」

「お花見は、新入部員歓迎会でまた別にやるの!こういう行事は、名目を変えて何回でもやるの!」

「来年度の計画も立てなきゃね。去年できなかったから、合宿したり、文化祭で活動報告もしたりしなきゃ。いろんな人に知ってもらいたいこと、たくさんあるもんね」

「そうなると、部員ももっと欲しいところね」

「車椅子を使う新入生は、どのくらい入るのかしら?」

「うーん、こればっかりは入試があるからねえ。まあ当てにしないで待っていましょう」

「B B Qだけど、ショッピングモールの裏手の河川敷で出来るみたい。この間ワックの透さんに聞いたら、手続きを取れば大丈夫と教えてもらったの」

 七津が透さんに会って話を聞いたらしい。

 私の中に一つだけ心に引っかかっていることがあるけど、これはまだ七津には聞けないままである。

「透さんも呼ぶんだよね?」

「うん、いろいろ手伝ってくれるって」

「ふうん、二柚は知ってるの?」

 愛来が意地悪そうな表情をして私にたずねる。

「え、な、何をですか」

「何で敬語?」

「いえ、何でもありませぬ」

「ははーん。二柚、ふふーん」

 春陽がニヤニヤして、私をじろじろ見つめる。

「何でありましょうか」

「七津―、七津は透さんのこと好きだったの?って、二柚が聞きたがってるよー。」

「春陽!七津に何を言ってるの・・、そんなこと聞いてないし・・」

「はい?何でそうなるの?」

「だって、だって七津、よく透さんと話していたから・・」

「ふ?あー、なるほど。あれか。うん、そうかそうか」

「何言ってるのよ!もうみんな!」

 どうしてそんなことで、私があわてなきゃいけないのよ。3人が入れ替わり攻めてくる。何で七津まで入っているのかイミフ。

「あれはね、二柚のことを聞かれていたのよ。透さん、二柚に気があったんですって。それで、私に何度か二柚の様子を聞きに来たわ」

「へ?何で?どういうこと?・・」

 透さんが私のことを気にしていたなんて、ちょっと信じられない。七津じゃなかったの?

「二柚は、七津のことになると人が変わったように、正義感丸出しで相手に立ち向かうのよね。七津のピンチの場面に、偶然透さんがいることが多かったから、透さんが七津に気があるように見えたんじゃないの?透さんは、七津を助ける二柚を見ていたのよ」

「え、そうなの?私そんな風に立ち向かっていた?」

「そうよ。だから時々二柚のことを透さんに聞かれたわ。もちろん、私が敵に有利な情報を流すわけないでしょう?透さんの中には本物とは完全に違う、魔女のような二柚が出来上がっているわ」

「いや、なんか、うれしいけど、うれしくない。七津怖い・・」

「冗談よ。でも二柚のことを聞かれたのは事実よ。それでこの間お店で話をした時に、私たちのことを話したの。ごめんなさい、二柚は私にくださいって」

「えー!」

「とても驚いていたけれど、よかったねって。私たちのこと応援してくれるって言ってたわよ」

「ひゅうー、さすが七津」

 愛来が合いの手を入れる。愛来のはきちんと口笛になっている。

「じゃあ今度お店に行って、優しくなぐさめてあげましょう。そしておごってもらおう」

「春陽の狙いはブレないわね」

「私と春陽には丸わかりだったよ。だから二人の話を聞いた時も全然驚かなかったし、本当によかったなと思ったし」

「うんうん、キスしたときはさすがに驚いたけど」

 ひぇー、みんなに見られてた・・。

 なんであの時、私あんなことしちゃったんだろう・・。

「はい、もう二柚をいじめるのはおしまい。二柚はこの話を聞かなかったってことで」

「B B Q楽しみだね、フフフ」

 うー、次、バスケの選手とカメラマンの話になった時は容赦せぬからな。

 なんか七津にも悔しい。何で今まで教えてくれなかったんだろう。いや教えて欲しくはなかったかも。

 あー、もう!

 やっぱり私、嫉妬してたのかな。


 B B Qは準備もうまくいって、無事に終わった。

 今年1年、お世話になって声をかけた人もたくさん来てくれた。4人の家族やバスケの選手(文系)とその彼女っぽい人(たぶん理系)も、コミケのカメラマンさん(理系)もみんなそろって来てくれた。

 バスケの監督の吉岡さんも来てくれて、小雪先生と二人で緊張していた。

 ちなみに吉岡さんの実家はお肉屋さんをやっていて、B B Qに多くの美味しいお肉を提供してもらった。

「B B Q楽しかったねー。みんな来てくれてありがとうだったよ」

「うん、1年でこんなにたくさんの人と出会ったんだねってわかったから。たった1年でも、こんなにみんな関わってくれてるんだなーと思ったら、まずは健康に気をつけなきゃ、って思ったよ」

「それは私が一番痛感したわ。健康で生きているから、これだけの人に会えて、いろんなことができるのだから」

 七津が言うと本当に実感がこもっている。

「それにさ、怜ちゃんが今度からインクルージョン部に入るって言ってくれたし!」

「うん、いろいろ勉強したいって。これで本当のインクルージョン部になるよね!」

「怜ちゃんは将来、何を目指すのかなあ」

「学校の先生って言ってた。私たちみたいな子も、楽しく通える学校にしたいって。私たちと一緒にいて本当にそう思った、ってさ」

「七津は、将来何になりたいの?」

 春陽が七津に尋ねた。私もまだはっきりとは聞いていない。

「うーん、私はデザイナーとモデルの両方をやりたい。私たちみたいな人向けのファッションをデザインして、自分でも着て見せるような仕事ができないかなーって」

「ほう、それは七津にピッタリの仕事だね。うん、いいんじゃない?」

「ありがとう。がんばるわ」

「二柚は何を目指すの?」


 私は。

「私は、海外で働きたいかなーって思ってる」

 言っちゃった。目指すだけならいいよね。

「へえ、前はリハビリテーションに興味があるって言ってなかったっけ?海外って、具体的には何をするの?どこに勤めるの?」

「うーん、例えば国連とかの国際機関とか?自分の体験を生かして、世の中には様々な価値観や環境、文化があるんだってわかってもらいたいの」

「リハビリテーションはやめたの?」

「ううん、違うの。目の前にいる私たちのような個人に関わるというのも、とても大切なことだと思うの。七津を助けてくれたお医者さんや看護師さん、リハビリテーションの人たちとか、本当に頭が下がる思いよ。でも、もっと大きな視点で、社会全体で何かしなきゃならないこともたくさんあるってわかったのよ」

「ほう、なんか難しいこと考えてるんだねえ」

「この1年で体験したことの多くは、私たちの努力だけではできなかったことがたくさんあったでしょ。私たち自身が変わることと、環境というか、社会というか、とにかくそういう広い意味で周りを変えていくのも、リハビリテーションなのかなって。あー、ごめん、なんて言っていいかまだわかんないけど」


 中学1年の時、私は、一人でバスに乗って買い物に行こうとした。学校の先生は、世の中が私たちを受け入れるために準備をしていると言った。バスには設備があったし、運転手さんにも悪意はなかった。

 それなのに私は怖くて、あれから一人では外に出かけられなかった。

 私個人では、どうにもならないことがあった。

 それを。


「なんかすごいんだね、リハビリテーションって」

「あの引きこもりで、人前が大の苦手の二柚が、こんなことを言うようになったなんてねえ。春陽ばあちゃんはうれしいよ」

「でも、大切で大変な仕事そう」

「まだ、思っただけ、だからね」

「それなら私、二柚の勤務先のいろんな国についていって、そこでデザインやればいいかな。服装って、生活様式で変わるから、いろいろ勉強になるし」

「おー、二人で海外回りますか。うん、そうすると私たちも、いろんな国に遊びに行く機会が増えていいかも」

「そうだねー、日本に戻ってきた時には、約束どおりみんなで温泉に行けばいいもんね」


 まだまだ先のことだけれど、人は目標を持たないと前に進まない。闇雲に動いてもあっという間に時間が過ぎるだけで、何も変わらない。

 私たちは、この高校で一歩を踏み出した。そして1年経って、確実に何かが変化した。

 自分一人で変わったのではない、そこには必ず友達や家族がいた。

 これからも、何かが変わる時は、そこに自分を支えてくれる誰かが必ずいるだろう。

 そうして踏み出した一歩は、たとえ宝石の中の小さな点に過ぎなかったとしても、私たちは、変化していく。

 その小さな変化が、宝石全体の印象を変えるものになるかもしれない。


 きっと、世界は変えられる。

 私たちは、インクルージョン・ガールズだから。

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