第3話 早紀から電話

 今は家で健人と両親が夕ごはんを食べている。テレビはニュース番組。暗いニュースばかりである。健人はそれを見て食欲が落ちる。健人は先に食べ終わり、自分の部屋へと。寝転がって外国の貨幣を見つめている。携帯電話が鳴る。

 誰だろう?

 あ、早紀からの電話?

 ちょっとびっくりしている健人。今日は早紀がすたすたと素通りして行ったからだ。どうして電話をかけてきたのだろうかと健人は不思議に思いながら出る。

「もしもし? 健人です」

「あ、早紀です。最近どうしているかなって?」

 健人はそれを聞いてまた不思議に思う。

「どうしているって、今日は早紀がすたすたと素通りするのを見ていたけどね?」

「あ、ごめん。そうだったの? 私急いでいて気付かなかった」

「あ、そういうこと?」

 健人は納得する。

「電話するなんて珍しいよね? 自分は相変わらず無職だよ?」

「アハハ。健人らしいね」

 健人と早紀が笑いながら電話を続ける。

 健人は話しながら、外国の貨幣を見つめている。

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