(09)逆算できない避難所


 農業に興味があります。

 コンパニオンプランツ(共栄作物/相性のいい作物同士で相乗効果や、あえて効果を打ち消して連作被害をおさえたりする農業)をやりたいです。

 でも、作付けの種類や順番の逆算ができません。。

 ごめんなさい、頭悪いです。


 なんて、辛気臭い話は置いといて。


 真面目な話、誰かに逆算して欲しい。

 いや、コンパニオンプランツでは……計画してほしいけどもっ!(←ダメ人間)

 そうではなく、面積と人数と食糧飼料、等々の因果関係。

 海上都市が欲しい、とホザイテ海上の部分は直径3kmのおりん型で人口は5~10万人、などと勝手に言い散らかしていたが、これは人口比として適切なのか。

 海上部分が直径3kmの円形で人口が5万人、というのは清水建設「環境アイランドGreenFloat」を参考に……いや、設定を盗み見ている。

 モデルにしたい「おりん型」の青ヶ島は、島の直径は約3kmだが面積としては5.96km2、人口は200人未満。地方の市で人口5万人ってところは面積300km2。

 円の面積の出し方は半径×半径×π(3.14)で、だいたい7km2。円全部が使えるわけもなく、きっと多層構造にはなるけど、それにしたって面積40倍差を埋めようはなく。

 本当に5万人住める、の、かな?


 それに、5万人、10万人の衣食住を賄うのに、どれだけの耕作面積、家畜の飼育面積+飼料の耕作面積、麻・綿・羊毛・シルク等々の面積、住居環境は、など。

「GreenFloat」のように用途に合わせて人工島を広げていければいいが、冬の日本海・海流荒ぶる太平洋でそれが可能なのか。


 計算苦手なんです。どなたか逆算してください。

 お願いします、土下座します、ごめんなさい(謎)


 何故に5万人、10万人に拘っているか。

 ものすごく不遜、という自覚はあるのですが、あえて言います。

 海上都市の副次目標を「海上の避難所」にしたい、という願いがある。

 例えば陸の災害で被災された方々、よく聞く話が「バラバラに避難するのでコミュニティーが壊れてしまう」とか「避難した先で仕事がなく生活の立て直しができない」とか。

 5万人を受け入れるキャパがあれば、一時的であっても、どうにかなる、かな? と。


 同じような理由で、国際的な難民の方々も受け入れたい。

 狭い国土の日本では大人数は受け入れられないが、海上都市でなら。

 国際条約である難民条約(「難民の地位に関する1951年の条約」「難民の地位に関する1967年の議定書」)へ日本も1982年に発効しているのに、日本の難民受け入れ条件は極めて厳しい。それに島国で住人がほぼ自国民という状況で、他国の方々を大人数一気に受け入れ難いという心理もある。生活習慣や宗教の違いもネックになるしね。

 話は逸れるが、ただの難民避難所ではなく、生活のしつ向上、職業訓練みたいな意味も併せて労働力提供してもらい、職業訓練として植物工場や漁業、自分達の衣服・装飾品・家具の製造、工芸品などの技を磨き、自国へ帰れた時に自力で産業を興せる手助けになればいいな、と。


「衣食足りて礼節を知る」

 中国の思想家で管仲という人の言葉。正確には

「倉廩実則知礼節、衣食足則知栄辱」

 倉廩そうりんつればすなわ礼節れいせつり、衣食いしょくればすなわ栄辱えいじょくる。

 直訳すると「人民は米倉に穀物がいっぱい詰まっていれば、道徳心をもち礼儀と節操を知るようになり、衣服や食物が満ち足りてこそ、名誉と恥辱の違いを心得るようになる」だが、要は生活にゆとりがあり、なんの不安もなければ人心は安定する、ということ。

 食糧が潤沢にあり、身綺麗にでき、砲弾の音を聞かないで眠れる屋根のある寝床。

 誰だって欲しいよね。


 後は単純に、海上で嵐とかに巻き込まれた時の避難所。

 沖とかすぐには港へ戻れなそうな時に、または食料などの物資が足りなさそうな時に、中継地というか臨時港というか、そーゆーのどうかなぁ、と。

 これは妄想ですが、航路上に海上都市を点在させ、補給や給油(油藻)を提供し、商業船や大型客船ばかりではなく、個人や家族単位のクルーザーが立ち寄って休憩やレジャーを楽しめるような洋上ホテルもいいかなぁ、とか。

 欧州では運送に水路が古くから使われており、レジャーや旅行と結びついて船上生活をし、欧州各地を水路を巡ってのんびりと生活している人々がいる。

 AIの操舵補助技術が上がれば、点在する海上都市を中継して個人のクルーザーで太平洋や大西洋を横断する世界一周の旅、なんてのも出来そう。


「海」の、「陸」の、そして「戦」の避難所。

 そんな海上都市でありたい。


 あ、国籍不問の学園都市とかもいいね(←妄想が止まらない)


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