功績か罪過か! 人類の叡智、ラストリアクター!
悪の大ボスという職業は実に多忙である。玉座でふんぞり返っているだけ? トンでもない!
組織を率いるボスというものは、部下の報告を受けて今後の作戦を練り、ライバル組織との抗争に備え、あるいは抗争に至らぬよう手打ちをし、加えて血気盛んな部下同士の仲裁までしなければならない。
悪徳財団の場合、仲裁が必要なほどの衝突を起こすような仲間がいないのは救いだが、HAL社という表向きの顔の運営まであるので結局とてつもなく忙しい。たった4人しかいないメンバーの中で機械工学に詳しいのは春羽だけなので、HAL社としての商品製造も悪徳財団としての武装や怪人の製造もほぼひとりでやらなければいけない。
そうなると「こんなとき助手がいれば」と思うのが一般的な発想だが、ここで「じゃあ助手を作ろう!」となるのが春羽なのである。
夕飯を食べ終えた春羽は、片付けを冬峰に任せて研究所へ向かった。
研究所は、かつて採石場だった広大な地下空洞を利用して作られている。
この地下空洞が欲しかったからこそ、この地にオフィスを構えたと言っても過言ではない。元よりこの徳札町では、この廃採石場にある地下空洞が崩落し大規模な土砂災害を引き起こすのではないかと懸念されていた。とは言え、それを防ぐ工事を行えるほど公費も余裕がない。そんな時に現れたHAL社が「地下空洞の管理も含めてこの地を買いたい」と名乗り出たため、町は喜んで採石場跡地を破格で売却した。そうして建造されたのが、このロマンと実用性を兼ねそろえる地下研究所だ。
そこで研究しているものは様々だ。HAL社の製品開発も悪徳財団用の怪人開発もこの研究所で行われており、同じ装置を用いて作られることもザラである。
──生体認証装置をパスして起動させたエレベータに乗り、春羽は地下エリアまで下りる。エレベータの扉が開くと、白のセラミックタイルとまばゆい照明で統一された廊下、それに
「博士、お帰りなさいませ。お疲れさまでした」
と、博士用の白衣を持った助手たちが春羽の帰還を出迎えた。助手といっても、メタリックなシルバーボディが特徴のアンドロイドだ。
──説明しよう。
彼らの正式名称はハルロイド。普通のロボットとの違いは、春羽が開発した人工知能を基盤とする疑似人格を持つこと。彼らは学習し、またその学習データをハルロイド間で共有しあい、常に自身をアップデートし続ける。この学習機能により、彼らはもう人間と自然に会話できるほどの知能を手に入れている。
ハルロイドは助手ボディにインストールされ研究の補助を行うこともある一方、怪人ボディや戦闘員ボディにインストールされ、悪徳財団の怪人や戦闘員として市街地に出陣することもある。例えボディが破壊されようと、疑似人格プログラムはクラウド上に存在するので、ボディを新調して疑似人格を再インストールすれば何度だって復活できる。人間とは異なり、肉体の死が人格の死と直結しないのだ。
「ただいま。みんな、今日もつきあってくれてありがとう」
「博士の望む塩梅に合わせられていたなら光栄です」
とハルロイドの一人が言う。今は内務用の無塗装ボディだが、きっと怪人ボディを纏って任務に挑んだのはこの子だったのだろう。
ハルロイドは春羽に忠実なので、怪人になった際も彼女の要望通りの仕事をする。悪徳財団の怪人や戦闘員が民間人に威力のある攻撃を行うことはないが、それもあらかじめ春羽からインプットされている指示の一部なのだ。
「博士の方は、いかがでしたか?」
「私のほうも無事にミッション完了したよ。ありがとう」
そう言う春羽の手には大容量記憶媒体が握られていた。これは春羽がヒーロー協賛企業の技師として職員から受け取ったものであり、その中にはジャスティンガーの直近の戦闘データや訓練データが入っている。今日はHAL社の技師として、それらのデータを元にヒーローたちの装備を改良していくのである。
この「悪の組織のボスがヒーローの装備を大真面目に開発する」という構図はひどくシュールに思えるだろう。しかし春羽の中には「例え誰が使用者になろうと自分の制作物に意図的な欠陥を作るなど許せない」という熱いエンジニア魂があるのだ。これはHAL社の大ヒット製品であるセキュリティソフト「HAL-tect」も同じであり、勝手に情報を悪徳財団へ送信する機能なんてないので消費者の皆さんは安心してほしい。
それに、戦闘データ回収装置が組みこまれているのはハルロイド扮する悪徳財団の怪人も同じ。彼らは倒される直前に戦闘データを悪徳財団に送信するようにプログラムされている。なので実は、大銀河ヒーロー理事会からデータを盗むまでもなく、ヒーローたちに関する戦闘データの蒐集には全く困っていない。
とまあ、そんなわけで春羽は助手のハルロイドたちを引き連れて、データの解析を始める。
「博士。スーツのストレスデータを確認しましたが、最新型のジャスティンシューターはやはり射手の腕に大きな負担をかけるようですね」
「ああ、やっぱり。確か『漢の浪漫カンパニー』製の物よね。威力重視というコンセプトは分かるんだけど、あれはやり過ぎだと思っていたの」
「次の意見交換会に向けて、一度は保留にしていた反動低減マズルの開発を再開するのはどうでしょう」
「そうよねぇ。……かなり厳しいトライ&エラーになるとは思うけど、みんなは大丈夫?」
「お任せください! 古来より繰り返し作業はロボットの十八番です!」
とても悪のボスのやることとは思えない!
なお、人工知能で動作するハルロイドたちが人間とここまで流暢に会話できるのも、普段から春羽たちとの会話を通じて「人間らしい喋り方」を学習しているからだ。この外的要因を取りこむことにより無限に進化するシステムこそ、人工知能と機械設計で博士号をとった春羽の力作である。
§ § §
やはり春羽は根っからの学者肌なのだ。
その好奇心に一度でも火がつくと、後はねずみ花火と全く同じ。迷走して同じところを巡回することもあれば何処かへ一直線に飛んでいくこともあるが、炎が尽きるまで止まらないという点では相違ない。
また自分の研究の産物が如何なる結末を生み出すかを、完成するまでほとんど考慮しないのも悪癖のひとつだ。その天才的頭脳が作り出す物はどれも常識を打ち破る画期的な代物なのだが、悪意のある第三者の手に渡った時の危険性を考慮するのはいつも完成した後のことである。最終的に、せっかく作った物を世に出さないことも多い。
例えば今こうして研究の助手を立派に務めるハルロイドたち。春羽自身、そのスペックには大いに満足しており、当初は製品化することも検討していた。しかしその当時「○○国の国防軍がアンドロイドによる完全無人の歩兵隊を設立!」というニュースが流れていたため、春羽は自分の知らぬところで軍事利用されることを恐れてこの発明を独占することにしたのである。
3Dディスプレイの前で、新装備のデザインに夢中になっていた春羽。そのとき、この研究室の『御用の方はこのボタンを押してね』ベルが鳴った。
「博士。冬峰さんがお越しですよ」
ハルロイドのひとりが春羽に告げる。
なんだろう、と思いながら春羽はドアを開けると、愛用の白熊フード付きパジャマ姿になった冬峰がそこに立っている。
「ボスぅ」
「フユちゃん、どうかした?」
「お風呂、空きましたよ」
と冬峰は言う。確かに、彼女の眼を隠す暖簾のような前髪も少し濡れているように見える。
「あ、ごめん。今、ちょっと取り込み中で。私は最後でいいから、みんな入っちゃって」
「もうボスが最後です」
そう言って冬峰は大あくび。
『部下ならボスに一番風呂を譲って当然』という考えはこの悪徳財団では流行らない。春羽は入浴の順序について全くこだわりがないのだ。だが、研究に夢中になるとつい時間を忘れてしまうのは悪い癖である。
一方、冬峰は部屋の奥にある3Dディスプレイで何かがデザイン中なのを目ざとく発見したようで、
「おぉ! ボス、ついに変身装置を作ってくれる気になったんですね!」
と急に興奮し始める。
「流石です、ボス! ボスなら最後にはわかってくれると信じていましたよ。これで悪徳財団も安泰ですね。そうだ、これを記念に、明日の朝食は赤飯にいたしましょう。この冬峰、これより全身全霊全力全開でお祝いの準備をいたしてきます! 徹夜も辞しません!」
「ごめんね、フユちゃん。これはジャスティンガーの装備の改良なの」
と春羽が答えると、冬峰のテンションは一気に大暴落。
「ボス、もう寝ましょう。夜更かしはお肌に良くないです」
この落差である!
すると
『そうです、博士! その通りです!』
気づくと助手のハルロイドたちがふたりの元に集まってくる。
「博士は普段から研究になると無理をしすぎるのですよ。人間は疲弊した頭では良いアイディアを出せないという統計的データもあります。博士は今日、お仕事だったのですから今晩はゆっくり休んで疲労を取るべきです」
と、まるで人間のような気づかいを見せるハルロイドたち。それに拍手を送る冬峰は、実は春羽が大真面目にヒーローの装備品を改良することを良く思っていない。
「助手たちよ、よく言った! ──さあ、ボス! お風呂と仕事、どっちが大事なんですか!」
「うーん、でも今はまだキリが悪いから、もう少しだけ──」
「私と仕事、どっちが大事なんですか!」
「え!? あの、別にフユちゃんのことを蔑ろにしているんじゃなくてね? ただこれも私の大事な仕事だから──」
「じゃあおっぱい揉ませてください」
「えっ」
§ § §
この財団のトラブルメーカー、田中屋冬峰。世間知らず・怖いもの知らず・恥知らずと最悪の三拍子がそろったエキセントリックなクソ坊主。こと常識のなさは筋金入りで、しかもガセネタ・迷信・勘違い・眉唾情報を鵜呑みにして猪突猛進に突き進む思慮の浅さは最早「致命的」。
例えば「妊娠みたいに巨乳も揉めばうつる。姉ちゃんもそうやってデカくしたって言ってた」などというなんの科学的根拠もない迷信を堂々と信じているらしく、時折思い出したかのように春羽の(コンプレックスでもある)胸部を狙う。しかもそれはあくまで「目的」ではなく「手段」に過ぎないようで、そのためか「お醤油とってもらって良いですか?」くらいの軽い感覚で「おっぱい揉んで良いですか?」と尋ねてくるのだから性質が悪い。
しかし、仮にも悪の組織の総帥が、そんな一端のクソ坊主に泣かされては面目が立たない。そこで今回は、なんやかんやで逃げ切れたことにしておく。
結局、そのまま入浴を済ますことにした春羽。ところが、つい湯船の中でも新装備のアイディアについて熟考してしまい、すっかりのぼせてしまったのだった。しかし、仮にも悪の組織の総帥が、風呂場で茹でダコのような醜態を晒すなど面目が立たないので、入浴中の描写も丸ごとオミットする。
バスローブだけ羽織り、お水を持ってきてくれた秋紗から介抱を受ける。そこに悪の組織のボスとしての威厳はない。やがて、なんとか眩暈も落ち着いてきたかな、というところで。
『ここで、大変喜ばしい速報が入りました』
夏瀬がテレビドラマを見るためにつけていたモニタが、いつの間にかニュース番組へ突入していたようで、そこからキャスターの華やかな声が聞こえてきた。
『今年のコスモサイエンス賞は、ラー博士に授与されることが決定されました。コスモサイエンス賞は大銀河科学会が人類の発展と平和のために偉大な研究成し遂げた科学者に贈られる権威ある賞で、地球出身者の授賞はこれが初めてです』
その発表の途端、春羽は眩暈も忘れて飛び上がった。
「ラー先生!?」
「社長のお知り合いですか?」
夏瀬が春羽に尋ねる。
「うん。私が研究所にいた頃の上司だった人」
「そうでしたか。結構、御年のようですが、今もまだ研究所に?」
「確かそのはず。先生ってば『生涯現役』が口癖だったしね」
そう。ラー博士は春羽が地球連邦直轄の研究機関で勤務していた頃の上司である。今年で88歳だが、今もまだ現役から退いてはいないようだ。おかげで業績は増える一方、研究員たちの中では「伝説の科学者」として知られている。
『大銀河科学会はラー博士の授賞理由として、【ラストリアクター】を開発し実用化まで漕ぎつけたことを挙げています』
とキャスターは解説を続け、映像にはどこぞのスペースコロニーが映る。
『ラストリアクターは、ラスト鉱石と呼ばれる希少な鉱石を燃料にしてエネルギーを生産するもので、その出力の高さは従来のリアクターをはるかに上回ります。またラスト鉱石は一握りの固まりが千年以上も燃え続けられるため、その性質から3年前からスペースコロニー【Utopia】の動力源として試験運用されています。さらに同じく3年前、大銀河ヒーローがネオ-デストロイ団の本拠地に対して総攻撃を行った際には、宇宙船に搭載された主砲【ラストエクスカリバー】の動力源としてヒーローの勝利に貢献しました』
そう説明するキャスターの横に、たった今ピックアップされた正義の宇宙船が映る。今の時代、悪の秘密結社に対するヒーローの作戦はこのように概要だけ華々しく紹介されることが多い。ヒーローがすごい力を持っていることを誇示すれば、悪の秘密結社への牽制となりうると考えられているからだ。
すると、映像はラー博士へのインタビューに移る。
『大変光栄なことです。しかし、ラストリアクターは私だけでは完成できなかった。各方面のエキスパートの助力があったからこそ、私はラストリアクターを完成させることができたのです。私に力を貸してくれた大勢の同胞に、私を支えてくれた大勢の仲間に今この場を借りて感謝の意を伝えたい』
とラー博士は言う。インタビュー映像の中で、彼の背後では、当時のプロジェクトチームの集合写真がスクリーンに映しだされていた。テロップによればラストリアクター第1号の完成を記念してのスタッフ一同集合写真のようだ。
「あ!」
白熊パジャマのクソ坊主こと冬峰が驚きながら画面を指す。
「あの、最前列で写真に写ってる左から4番目の人、ボスじゃないですか!?」
30人はいる集合写真の中からよく見つけたものだ。しかし、その写真を見る春羽の表情には、いつの間にか影が差していた。つい先ほどまで恩師の授賞を自分のことのように喜んでいたのに、だ。
興奮すると周りが見えなくなる冬峰はともかく、夏瀬も秋紗もそんな春羽の変化を察し、あえて言葉をかけない。この【ラストリアクター】こそ、春羽が独立してHAL社を立ち上げるきっかけになったものだと、ふたりともよく知っているのだから。
──説明しよう。
佐藤沢春羽博士。
惑星間留学プログラムに選ばれて名門大学『コスモユニオン学院』に入学し、さらに飛び級で博士号を取得した理工学のプロフェッショナル。特に自己学習人工知能の開発を最も得意とするが、それにより駆動する機械装置の製造までこなすマルチな天才技師だ。
学生時代、ちょっとした衝動で自分好みのプログラム言語を開発、それの性能試験として制作したセキュリティアプリ「HAL-tect」は、今や星を超えて多くの文明圏で販売されシェアを伸ばしている。この逸話は、猛者揃いのコスモユニオン学院の中ですら伝説扱いされている。
博士号を取った後は地球に戻り、ラー博士のもとで地球の威信をかけたラストリアクター開発プロジェクトに参加。衛星ξ995X-3で発見された鉱物資源【ラスト鉱石】は、それまでの常識を打ち破るほど莫大なエネルギーを秘めた鉱石だったが、制御がとてつもなく難しく、しかも制御を誤れば大陸ひとつを焦土にするほどの危険性を秘めていた。そこで春羽は、炉内の変化を継続的に監視し、これから炉内で起こることを予測、それに応じて炉内に制御を加える人工知能ベースの制御システムを開発。他のエキスパートたちもそれぞれの得意分野で辣腕を振るったことにより、ついに『魔犬は手なずけられた』(これはリアクター完成時、ラー博士が論文内で実際に使用したレトリックである)。
しかし、ここから雲行きが怪しくなる。当初、春羽はラストリアクターがスペースコロニーの動力源や貧困地域の救済として活用されることを期待していた。だが蓋を開ければ、完成したリアクターの1台は大銀河ヒーロー理事会が保有する宇宙戦艦の主砲「ラストエクスカリバー」の動力源として活用されることになったのだ。そもそも大銀河ヒーロー理事会はこのリアクター開発にかなりの出資をしていたため、そうなるのは当然の流れだった。
ラストリアクターが組みこまれた宇宙戦艦の活躍は目覚ましく、当時、複数の惑星への同時侵略を進めていた『ネオ-デストロイ団』の本拠地に対する正義の一斉攻撃作戦にも参戦。ラストリアクターからもたらされる膨大なエネルギーを動力源とする主砲『ラストエクスカリバー』は、それまで誰も破れなかったネオ-デストロイ団の本拠地のバリアを破壊し、これが決定打となってネオ-デストロイ団は敗北した。
実は、春羽はラストリアクターが兵器に組みこまれ軍事利用されることには反対だった。それは科学的根拠に基づく理屈ではなく、単なる「嫌だ」という彼女の感情によるものだったが、嫌なものは嫌だった。しかしプロジェクトリーダーのラー博士が言うのならともかく、スタッフのひとりに過ぎない春羽に大した発言力があるはずもない。結局は「正義のため」と自分に言い聞かせてこのことは飲みこもうとした。
だがその1年後、ついに春羽のメンタルを粉砕する決定的な事件が発生する。通称『デビロネス事件』。農業が根付かないほど寒冷のデビロネス星の貧民を救うため、平和利用を条件に1台のラストリアクターがデビロネス星に寄贈された。だがラストエクスカリバーの威力に魅入られたデビロネス星軍は極秘裏にラストリアクターを兵器化。また、大銀河科学会の視察員をスパイ容疑で追放処分にした。こうして正常なメンテナンスを行える者はいなくなり、さらには素人が無茶な兵器化改装を行ったことでいよいよ事態は最悪の局面を迎える。炉内の制御装置が故障したことでラスト鉱石の燃焼が暴走。適切に扱えば千年は燃え続ける鉱石が一瞬のうちに燃え尽きたのだから、放たれた熱量も尋常ではない。首都圏は熱い灰が立ち込める地獄と化し、億の人間が死に絶えた。飛び散ったラスト鉱石が今も高熱を放ち続けているため、もうデビロネス星は人の住める環境ではなくなり、難民問題は未だ解決されていない。
この事件に際してラストリアクターのプロジェクトチームが糾弾されることはなかった。リアクターが異常な条件で稼働させられていた記録がいくつも残っているからだ。だが、自分の制作物が数えきれない無辜の市民を殺したという事実に気を病んだ春羽は、引き留める同僚の声を振り切って退職。
その後、同時期にジャスティンガー・ゼロ号を続けられなくなった秋紗と再会。これを機に春羽はHAL-tectの売上金とTOEグループの伝手を使って、「自分が好きに発明をすることができ」「その成果を渡す相手を自分が好きに選べる」環境を欲して、また【ある壮大な野望】を実現するためにHAL社を立ち上げたのであった……。
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