第32話 東屋で歓談中・・二冊の絵本 

王宮の離れ、綺麗なお花や泉のある東屋で 歓談中


彼女達の手には最新刊の絵本『傾国美人の美少年』

なお、主人公のナジュサアナは嫉妬深い寵姫の一人に毒(?)を飲まされて・・

絶体絶命の危機・・らしい(絵本の中のお話)


ピスタチオのクリームが美味しいお菓子をもぐもぐ

「ああん、流石アーシュ様 お菓子が美味しいわ」頬を赤く染めて嬉しそうなアル


「そうだね アル、アーシュの手料理は美味しいもん」エイル

「アルテイシア姫様 お代わりは?ワンワン」わん子

「アーシュさんは料理は最高ですワンワン 性格は大問題ですが・・ワンワン」

わん子


「え?ちょっとツンデレなだけだよ」エイル 

「そうね~やや、ひねくれてるかも」アル


「で、私達の王さま アーシュ様はお出かけなの?」アル、アルテイシア姫


「うん、そうだよ 何かあったみたい 

鬼瓦みたいな目を更に吊り上がらせて、お出かけ中 地方で何かあったみたいだよ」エイル

「アーシュ、街近くで敵と対峙、敵が大暴れで村が炎上、壊滅したって」エイル

「またなのね・・」黒髪が麗しいアル

「うん、死者も怪我人もいないけど」うねる自分の金髪を弄るエイル オッドアイの瞳がぱちくり


「え?王さま?ワンワン」わん子


「え、聞き違いよワン子さん」アル「そ、そうだよ」エイル


「で・・続きだけど」


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