第22話巾着田の桜

㉒ 巾着田の桜


 平成29年4月7日  


 30秒違いでバスが出て行ってしまった。


雨の予報だったので初めから桜は諦めていた。


ゆっくりと9時過ぎに起き、顔を洗いながら窓の外を見ると明るい。


もしかしたらとパソコンで日高当たりの天気を見ると日中、晴れマークもある。


やはり巾着田の桜を描きに行こうと思い


スケッチブックやらイスやらを用意する


12:01発のバスに時間があったので


トイレを借りようと近くの量販店により


トイレを済ませ11:50.


喉が渇いたので飲み物を買おうと思ったのが間違いのもとだった。


そんな予感がないでもなかった。


こんなことをしていたらもしかしてバスに乗り遅れるかも・・・と


案の定バスは大通りの所で私を追い越していった。


バス停で待つ人もなく通過・・・


30秒あれば・・・


こういう事はままある。


仕方ない。


トイレが気になるために起こったことだ。


バスが1本遅れたためにいいことがあるのかもしれない。


そう思うことにした。


高麗川の駅で10分ほど発車待ちしたので巾着田へは40分過ぎに着く。


すぐにマルチーズとシェットランドを散歩させている人に会い


犬の話をしながら一緒に歩く。


桜は丁度満開。


明日からは菜の花祭りらしくテントなどの準備をしているが


菜の花は心細いほどしか咲いていない。


成長も悪い。


犬の散歩中の人と別れて一枚描く。


巾着田の湾曲した道の端に並ぶ桜と山。


インターネットでこの山を見た時、薄いピンクの木々に見えたものが


桜と山かと思って描きに来たのだが春の芽吹きの色だったようでがっかり。


天気は回復してきて暑い。


上着を脱ぐ。まさかこんな天気になるとは思っていなかった。


ぐるりと回ってから川の方へ


秋は彼岸花の群落がみられる林を歩く。


林がいい。


葉が無いので今は絵に出来ない。


秋にコスモスが咲くと犬の散歩の人が言っていたので秋にスケッチに来ようと思う。


道前の豪邸が公開しているしギャラリーをしているというので行ってみるが


4時で閉まってしまった。


こちらも別の機会に来てみたい。



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