第21話 五日市 龍殊院の桜
㉑五日市 龍殊院の桜景色
平成二十五年四月九日
何となく里山の景色が描きたくて五日市へ行く。
五日市からバスに乗って荷田子のバス停で降りる。
この辺は乙津花の里と呼ばれているらしいが
今、まさに花の里となっている。
山の中腹に龍殊院はある。
そこへ行くまでの道すがら点在する民家の庭は春の花でいっぱいである。
坂になった道をそれらの民家の桜を愛でながら歩く。
心が幸せで満ちて行く。
来て良かった。
坂道に石垣が組んであり、畑が見えると思ったら龍殊院が見えてきた。
坂になった真っすぐの参道があり、その先に龍殊院らしい建物が見え
桜の花に埋もれている。
参道の両側に何体かの石仏が並んでいる。
春爛漫の景色だ。
ここに陣取って絵を描いてみたいが坂になった所に
小一時間立っている体力が無くなっている。
坂なので折り畳みイスにも座れないし・・・
参道を登らず、そのままの道を上がってゆくと
ジグザグに細い道が龍殊院へ続いている。
細い道の方へ歩を進めると石垣がありいい感じだ。
その石垣の上に龍殊院があるのだが木々があるので
直接には見えない。
細い道の真正面、突き当たりらしい所に枝垂れ桜が見える。
ここの景色も良い。
しだれ桜はまだ若い樹なのか、幹は細い。
樹の椅子があるので座って向こうの山を見ると
桜のピンク色と常緑樹の緑がパッチワークのようでまたいい。
せっかく椅子もあるので一枚スケッチする。
里山の桜の絵を描きたいという目的は達成する。
どこから見ても絵になる。
石垣のアクセントがまたいい。
秋の景色も良いに違いない。
帰りにバスを途中で降りて光厳寺の桜を見に行くが
歩いて登るのは初めてだった。
急坂なので上まで行けるか心配したが桜見たさに登って行った。
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