ご冥福

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　高校時代のクラスメートAの告別式に私は参加した。私は高校時代、Aのことが好きだった。彼は三十歳の若さで、この世を旅立つ。

　当時、地味だった私は、クラスメートでも目立つ存在でなく、Aにも記憶されていなかったかも知れない。

　お焼香の順番が私にやって来た。心の中で、あなたの事が好きでした！と告白。今になって、恥ずかしさはないけれど、遅いし、返答も聞かないけれど、それでも、ご冥福を込めて。