離さないための備忘録【遼遠小説大賞に参加して】

 あらためまして、評議員のみなさん、参加者のみなさん、お疲れ様でした。

 辰井圭斗さん主催の遼遠小説大賞。辰井さんの文章が大好きな私は飛びつきました。

 予想以上に褒められていて、ホントに嬉しかったです。

 しかも、私の作品を楽しんでいただけたらしい雰囲気だったのが、心から嬉しかったです。姫乃只紫さんの『嗤い』についてのご意見とか、あきかんさんのおっしゃった『清涼剤』とか……。あぁ、楽しんでいただけたんだなぁと……。

 私が創作をするのは、「読む人に楽しい時間を過ごして欲しい」というのもあったのかもしれません。


 ここからは、私が小説の書き方を忘れないための備忘録として書きます。

 はじめに、講評やスペースで触れていただいた色について。

 私は色を道具のひとつとして扱ってます。カラフルにしたいというより、私の世界を他の人に伝えるための道具のひとつ。たしかに彩り鮮やかな世界が好きですが、彩ることより、世界を描く方に重点を置いて書くようにしています。

 まず、胸には爽やかな気持ちを。いつかの景色を思い浮かべて。息を静かに吸い込んで……。

 先に挙げた「彩り鮮やか」というのは、「色がいっぱいで綺麗」というより、「光や濃淡で描かれる静かな彩り」です。お洒落な言い方をすれば、「風の香りがするような景色に彩る」つもりで書いています。

 例えば、季節や時間で変わる空や山、町並み。または、水底から見た水面みたいなすぐ隣にあるような非日常的な光景が好きです。

 なので、姫乃さんが辰井さんとのスペースで言ってらした『風景を見て~』の件を聞いて、ホッとしました。客観的にいいのかどうか、書けてるのかどうか不安だったので…。


 そして、心の中にいるちっちゃい子の鼻歌を聴きながら書きます。単調だけど夢見心地な唄です。


 藤田さんにご指摘いただいていた『―』や『…』の多用について。

 4話に関しては『冗長』に見せるのが、私の意図でもあったのですが、見直して、自分でも思いました。これはやり過ぎたなと。他のやり方もあったのかなと反省しています。

 例えば、1話目のように余白やレイアウトで表現するとか。

 というか、そっちの方がいいですよね!

 だって、1話目ではそれをやったんですから。ぐぉぉぉ…!今さら自分でも実感してとっても悔しいので、あとで改稿するつもりです。

 そして、次の遼遠ではより楽しんでもらえるお話を書けるように精進しようと思います!

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