《【笑いのヒトキワ荘・第五回大会】ブラックユーモア杯》
『お天道様がみてる』
企画URL:https://kakuyomu.jp/user_events/16816700427121902671
作品URL:https://kakuyomu.jp/works/16816700427589404162
看板を首から提げた人々が行き交う街を訪れてしまった女性のお話です。
社会の中での善悪やルールに関するテーマのつもりで書きました。
失敗を恐れて禁止するよりも、「とりあえず、(何が善で悪か)拘らずにやってみよ」というつもりでこういう結末にしました。
こんなことを先に言うのもアレなんですが、実は私はコメディ・ギャグ作品を書くのが苦手です。
読んで楽しむことはありますが、自分が書くとなると…。何をどう書いたら、楽しいお話になるのか、さっぱり分かりません。それでも、コメディを書いてみたい気持ちはあって……。
そんな中で、今回の企画に出会いました。
『ブラックユーモア』、『風刺作品』…。それなら、ちょっとは書けるかもしれない…と思い立ち、おそれ多くもチャレンジさせていただくことにしました。
作中の『首看板』は、以前どこかで耳にした「日本は危険を知らせるアナウンスが多い(例:エスカレーターの乗り降り)」という外国人の方の話をネタにしました。
確かに、わざわざ明記していることは多いなぁと私も思います。最近であれば、Twitterでイラストを描かれる方の『転載禁止』の一言。「わざわざ書くべきではない」と言いたいのではなく、「わざわざ書かなければならない」という風潮に、不安を覚えるのです。
少し長い愚痴になってしまいましたが、その不安を『首看板のある社会』という形で描いてみました。
次に、二話目の映画の宣伝。
これは、名作『マリア様がみてる』のオマージュをしたかった成れの果てです。出来ませんでした…。
なので、思いっきりふざけてみようと考え、ハチャメチャな映像作品ということにしました。この作品自体が都市伝説っぽい世界のお話なので、他の都市伝説のキャラクターを突っ込んでいます。
そして、三話の最後に登場した後輩ちゃん。
彼女には、主人公と百合をしてもらいつつ、幕間で彼女への想いを吐いてもらっています。周りから好かれている人のことを嫌いな人もいると思うのです。
タイトルは花言葉を指していて、『赤いヒヤシンス』が憎悪、『オレンジリリー』は嫉妬です。
彼女は主人公のことが、ホントは嫌いで嫌いで堪らないんです。でも、主人公は彼女のことをむしろ好いていて、彼女としても一緒にいる方が都合がいいので、高校時代は我慢して一緒にいました。
そうして、無理して長い時間一緒にいたせいで、後輩の中での主人公への気持ちが、本人の気づかないところで変化しているというのを、お話の後半では描こうとしました。
最後の大見出しとタイトルは『マタイによる福音書 第20章』のオマージュです。
ああいう例え話も、何が正しいかということよりも、それについて考えることでより良い道を模索することが大切なのではないかと、私は思います。
…ただ、私の技量で作品に押し込めるには難しすぎるテーマでした笑
困惑させてしまい申し訳ない…。読んでくださったみなさま、本当にありがとうございます。
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