《第二回へびふくろう座文学賞》
『裂け目の主は夜に踊る』
作品URL:https://kakuyomu.jp/works/16816700426093265779
痴漢に出くわした少年のお話。
少し書き換えたので、もしよろしければどうぞ!
改稿版URL:https://kakuyomu.jp/works/16816700426093265779/episodes/16816700427235202579
※出来事自体は変えていません。一部の描写をつけ加え、一部の表現を変更しました。
また、ジャンルも『現代ファンタジー』から『ホラー』に変更しました。
この作品は『第四回こむら川小説大賞』の一作目として参加させていただいた他、『第二回へびふくろう座文学賞』と、株式会社はてな様主催の『はてなインターネット文学賞』にも応募していた作品です。
『第四回こむら川小説大賞』
自主企画URL:https://kakuyomu.jp/user_events/16816700426089065660
結果&講評URL:https://note.com/violetsnake206_/n/n54c31725fef5
『第二回へびふくろう座文学賞』
自主企画URL:https://kakuyomu.jp/user_events/16816700426083157716
結果&講評URL:https://note.com/madykkz512/n/n1239ada2d6ff
『はてなインターネット文学賞』URL:https://kakuyomu.jp/contests/hatena_internet_bungaku/detail
まず、この作品で私が書きたかったのは、「単純ではない善悪」と「悪かもしれない普通」です。
『悪いことをしてないから、俺は悪くない』わけでも『悪い人を倒したから俺は悪じゃない』わけでもなく、問題なのは『相手が嫌かどうか』だと私は思います。
でも、嫌なことの基準は人によって違うし、誰もに不快な想いをさせないというのは難しい。
せめて、ちゃんと相手の気持ちを考えましょう。とはいえ、自分の視点からじゃ見えないこともあります。そういうときは他人を鏡にするのは分かりやすいですよね!!
…ということを描きたかったお話でした。
「灰色の男」と聖書の件は、«他人を鏡»の意味を込めました。
より具体的に言うと«一方から見た正義が他から見たとき、正義とは限らない»ということです。『モモ』の話題は「灰色の男」から「時間泥棒」を連想してもらうための前ふりです。
この2つの話題を出すことで少しごちゃついた感じも否めないんですけれど、主人公を普通の男子高校生らしくもしたかったので、今は日常の一場面として外せないシーンに思っています。
また、この読書家のクラスメートが個人的に好きなキャラクターになったので、気に入っています。機会があれば、別のお話に登場させたい…!
謎の彼女も『死ねない蛇~』と同じく悪魔です。人の欲望を煽って試すのが悪魔のお仕事、という世界観です。
敢えて欲望を刺激するアイテムを渡すことで、己の行動を根本的に省みるチャンスを与えています。彼は玉(を含む性器)で許されましたが、最初の痴漢は
彼女の正体はベルフェゴールです。
別の作品でも彼女を登場させているので、そちらも見ていただけるとすごく嬉しいです。
→『裂け目を映す鬼は鏡』(https://kakuyomu.jp/works/16816700426314888270)
※時系列的に、今回よりも後のお話になります。
また、タイトルの『夜に踊る』はウィーン会議の『会議は踊る』からとっています。
悪魔の彼女にとっては、«同じような失敗を繰り返し、何の進歩もない人類に付き合わされた一夜»だったということです。
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