弟の匂い

バブみ道日丿宮組

お題:アブノーマルなにおい 制限時間:15分

弟の匂い

「……?」

 深夜目がふと覚めて、トイレを済ました後……鼻をつくような匂いが漂ってるのを感じた。

 嗅いだことのあるようなないようなイカに似た異臭は、どうやら弟の部屋から漂ってるらしい。

 なんだろう?と弟の部屋の扉を少し開けて、覗いてみれば、2つの裸体が目に入った。

「……」

 ぱんぱんという音も聞こえ始め、これはあれだなと思い、そっと扉を閉めた。

 今日は弟の幼馴染が泊まりにきてた。

 最初は私の部屋で眠るという話であったが、最終的に弟の部屋で眠るという話になった。

 

 ーー男と女。

 

 何も起こらないはずがなく……ということだろうか。

 まぁ普段からラブラブしてた二人だ。今更セックスするしないの話ではたぶんないだろう。

「……はぁ」

 部屋まで戻った私は、ベッドの上に転がり込むと、天井を見つめた。

 あんな弟に恋人がいるのに、どうして私には彼氏ができないのだろうか。

 顔は……普通だけど、胸は結構あると思う。学校でよく胸に視線を浴びるしね。

 だからこそ、アクションがないというのは不思議に思う。

 そんなに気になるなら、話すなりアクションをすべきである。

 そりゃ私だって、選ぶ権利があるから誰彼かまわず付き合うなんてことはしないさ。

 でも、一度もないってのはおかしいだろう。

「……ん」

 弟は幼馴染の胸を強く揉んでた。

 私もやってみるものの、あまり気持ちよくなかった。

 これなら、軽く愛撫したほうがいい。というか、弟たちのを見ながらやったほうがまだ興奮できると思う。

 さすがに生でやってるとは思わないけれど、おばさんになる日も近いのかもしれない。

 いや……中学生だから、ないかな? 

 わからんね?

 なんにしても匂いは覚えた。

 次にこの匂いがしたときは、見て見ぬ振りをして部屋に戻ってあげよう。

 というか、家族が寝てるときに何してるの? 馬鹿なの? 死ぬの?

「はぁ……嫌」

 色々触ってたら、じゅるりと湿ってしまった。

 ティッシュで拭き取って、新しい下着に変えてまたベッドに倒れ込む。

「なにしてるんだろ、私」

 これじゃただの変態だ。

 私はまとも。私は正常。弟は性欲まみれ。弟の幼馴染は淫乱。

 そういうことにしとこ。

 明日も学校だし、寝よう。


 おやすみなさい。

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弟の匂い バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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