世界観がとても美しく、情緒的な雰囲気が漂っています。主人公の二人はそれぞれが心に闇を抱えているのですが、そのせいでなかなか素直になれず、読んでいる方もじれったい。でも、二人で共に時を過ごす中で、少しずつ成長し、心を通わせていく。じっくりゆっくりと進展していく心の通い合いを、ゆっくりと味わいながら、美しいこの作品の世界の中に身を委ねてみましょう。