第24話 そんなに2人きりになりたいのね

ピーンポーン


「はーい」


ガチャ


ドアを開けたのは私服姿の柴田さんだった。

前のデー、お出かけの時も思ったけど柴田さんの私服ってかなりオシャレだよな。

ていうか俺、本当に柴田さんの家に入ろうとしている。ヤバい。かなりヤバい


「いらっしゃい。上がって」


「お、おじゃましまーす」(今日の好感度も0だな)


「いらっしゃい」


「お久しぶりです。柴田さんのお母さん」

(75%!久しぶりだけど好感度はまた上がってるな)


「久しぶりね。それと家ではみんな柴田だから栞て呼びなさい」


「善処します」


「あと柴田さんのお母さんじゃ長いでしょ?お義母さんでいいわよ。それとも千冬さんでもいいわよ」


「遠慮しておきます」

(千冬さんて言うんだ!)


「やめてよお母さん!」


「ジョークよ」

「今のところはね」


「へ?それはどういう意味でしょうか」


「さ〜なんのことでしょう」


「この話はおしまい!早く私の部屋に行こう」


部屋でやるのね。俺はてっきりリビングでやるものかと思ってた


「そんなに2人きりになりたいのね」


「違う!」


最後に栞さんが大きな声を出し、部屋に連れてかれた。


「あの……」


「ごめんね久保くん」


「いや、面白くていいと思う。そうじゃなくて未来ちゃんにあいさつしてない」


「それはしなくていいよ。それより勉強しよう」


「うん」


「飲み物を入れてくるから、絶対に母さんとは話さないでね」


「それは分からないけどとりあえずこの部屋にいるよ」


柴田さんは部屋を出た。


緊張する。ここが柴田さんの部屋。

正直に言うと色々漁ってみたい。でもダメだそんなことをしたら終わる。


悶えていると部屋のドアが開いた。


「何してるんですか」


部屋に入ってきたのは未来ちゃんだった。

好感度は40%と前回より上がってる。普通の人より少し高いくらいだ。


「何って?」


「その顔は明らかに変な妄想してましたよね」


「してねーよ!」


「そうですか。襲うつもりならひとつだけ注意です」


「なんだよ」


「私は隣の部屋にいるので」


「襲わないから安心しろ」


ガチャ

ドアから柴田さんが入ってきた。


「ならお姉ちゃんを襲ってあげて下さい」


「ちょっと未来!何やってるの」

かなり怒ってる顔になった。ヤバそう


「じゃあ部屋に戻ります。先程のご忠告を覚えておいてください。でも襲ってあげて下さいね」

爆弾発言だけを残して部屋に戻ってしまった。


2人のなかは気まずい空気が漂っている。

どうしてくれんだよ

「「……」」


「久保くん……あ、あのさ……」


「わかってるから。勉強しよう」


「うん」


正直俺のソレはもう限界だったが上手く見えないところに座れた。

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