第10話

数字とアルファベットだけ書いてあっても何が何だかさっぱりわからない。


「教室、教卓、机、1K…あれ?1って…」


持ち出してしまった文集を急いで開く。


「加藤じゃん」


出席番号1番の加藤君。

加藤君はあきおと仲の良かった男の子。


加藤君のページには


食堂


「食堂か…」


思い出を手繰り寄せて足取りも軽くなった私は音楽室へ向かった。

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