2 自己紹介とテイム能力の使い道
オッス! あたしの名前は玉瀬 結衣! 銀色がかった茶髪に、ちょっと釣り目の青色がかった銀色の瞳がチャーミングな小学五年生女児だぜ! 親友の真美ちゃんはいつも「ハアハアッ……結衣ちゃんのジト目最高っ!」って褒めてくれるんだぜ。
ちなみに、お気に入りの髪形はゆるふわカールのツインテールで、リボンの結び目を上向きにするのがお気になんだぜ。
あたしが良くするお気に入りの服装は、えんじ色のジャージの上着に短パンと黒のレギンスがベースの着回しなんだ。親友の真美ちゃん曰く、暗めの色の服装があたしの透き通る様な白い肌の色を際立たせてピッタリ! って良く褒めてくれるんだ。
ふっ、もう気付いた思うけどあたしは日本人離れした容姿をいるんだ。
パパが言うには隔世遺伝って云う何かカッコイイ奴なんだぜ! 後、あたしの好きな物は特撮とアニメとお菓子だ。ふう~、自己紹介はこんなもんで良いかな。
さて、前回。テイム能力に目覚めたあたしは、早速ご近所さんを色んなポースを決めながら、手当たり次第に「テイム!」と言って回ったんだ。
お隣さんの大塚のおばちゃんの生暖かい目がが心に来るぜ! くっ!
そんな視線に耐え、苦行の如きテイム連呼によるテイム発動は全部成功!
お陰でここいらの奴らは大体あたしの友達だぜ!
後で気が付いたけど実は「テイム」って口に出さなくて良かったんだ。
くっ! 心が痛いぜ!
さて、間違って真美ちゃんをテイムしてしまった時は、正直焦ったけど。
直ぐに解除できたし、真美ちゃんは「結衣ちゃんとの繋がりを感じる! もしかして結衣ちゃんは私のご主人様!?」とか、何時もと変わらない感じだったからテイムの後遺症はないと確信したんだ! だからテイムは使いまくる事決定だ。
ちなみに、真美ちゃんをテイムしてしまった時に、従魔ギフトで『Mの発育』っていう特殊能力をGETしたんだけど、一度GETした能力は何くならないんだ。
それでだよ、Mの発育のMは真美ちゃんのMって事になるだろ?
実は真美ちゃん小五とは思えないナイスバディなんだよね。
つまり……、あたしもナイスバディ確定って事だろ! 勝ったな! ガハハハ! 明るい未来が待ってるぜ!
テイム能力を得て色んな仲間と特殊能力をGETしたけど、これをどう使えばあたしが欲する物を沢山得られるだろうか?
暗闇の中、両手を広げ掌を上に向け、帝王のポーズを取るあたしにピンスポが当たる。あたしは独白する。あ、あくまでイメージ、心象風景ってやつだからな。
「そうあたしが欲する物それは……OKASHIだ! あたしの脳髄が身体が……日々求めてやまない物……OKASHI。駄菓子はもちろん、スーパーのお菓子にやコンビニスイーツ,パティシエが作る本格スイーツまで、あたしは……OKASHIを欲している!!」
あ、ここ泣く所ね。 もちろん、あたしは泣いてるよ? 全あたしが泣いた!! ってやつだよ。心の中でだけどね!
まあ、そんな訳で、健全な小学五年生女児であるあたしは、日々お菓子を欲しているのさ。そこで、うちの学校で秘密裏に行われている子供達の闇の遊戯、電子お菓子文房具券賭け試合。通称、DOBCレーティングゲームにあたしは目を付けたのさ!
DOBCは、電子お菓子文房具券の略で、数年前から日本政府の肝いりで作られた、子供のお小遣い専用の電子マネーだ! これは、お菓子や軽食,文房具などにのみ使用できる電子マネーで、DOBCポイントって言うんだ。
ちなみに、Dは電子,Oお菓子,Bは文房具,Cはチケットの頭文字で何故かCだけ仲間外れなんだぜ。
うちの学校の名前は
いのたま小では毎日の様に、放課後DOBCポイントを賭けたゲーム。
DOBCレーティングゲームが行われているんだ。
ルールは簡単だ。まずは、勝負する者同士でDOBCポイントのレートを決めるんだ。この時賭けるのはDOBCじゃなくて現物のお菓子や文房具などでもOKなんだぜ。レートは、お互いに賭ける物にあまり差が有ると不平等感が出るから、幾つかのクラスに分けられてるんだ、いわゆるクラスレートってやつだ。
それでクラス分けがこれだ。
D3クラス1~11ポイント
D2クラス22~55ポイント
D1クラス66~110ポイント
OB3クラス132~187ポイント
OB2クラス220~288ポイント
OB1クラス330~407ポイント
S3クラス462~550ポイント
S2クラス660~1100ポイント
S1クラス1320~2860ポイント
DクラスのDは駄菓子のDで、OBクラスのOは菓子のO,Bは文房具のBだ。SクラスのSはスイーツのSで、S1クラスと成ればホールケーキも狙えるクラスだ。
決めたクラスレート内のポイントか、ポイント相当の現物を賭けてゲームをするんだ。どんなゲームをするのか決めるのは、高いポイントを賭けている奴が決めるか、レーティングゲームを挑まれた相手が決める。って言う場合が多いけど一番重要なのは、双方が納得していれば自由に決めてOKと言う事。つまり決め方も自由なんだ。
ちなみに、ポイントを賭けられるのはゲームに参加している者達のみだ。
そしてこのDOBCレイティングゲームには、テイム能力やGETした特殊能力が役に立ちそうなゲームが結構ありそうだと、あたしは睨んでいるんだぜ!
次回予告
いよいよ、いのたま小の闇の遊戯、DOBCレーティングゲームに挑むあたし。
そんな折、真美ちゃんから、テイム能力を100%活かせること間違いなしの、暗黒闘虫遊戯と呼ばれる、闘虫試合のゲームトーナメント大会が開催されると云う噂聞く。その話を聞いたあたしは、早速噂が事実か確認するため情報を集めた。
大会開催が事実と確信したあたしは、DOBCポイントをガッツリ稼いでホールケーキを食べるため、
今回はこれで終わりだぜ! 次の話も絶対呼んでくれよなっ!
※読者の皆へあたしからのお願いだ。あたしはこれから話の都合上賭け事するけど。
良い子の皆は賭け事なんてしちゃだめだぜ! ☆彡キュピーン! 約束だぜ!
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