第8話「文化/数値化の罠」
現代は、IT産業の時代だそうです。
機械で管理されたオートメーションの試験農場までありますが、畜産業で、管理する数名で、大きな施設は運営されているわけではありません。畜産業のオートメーション化は、難しいのです。
病気などの発生が広がらないようにするためには、個体管理が欠かせません。
命ですから、品質を落とさないようにするためには、ストレスを与えないための放牧が必要になります。そんな中で罹患個体を発見したら、速やかに隔離して、その他の個体を一斉検査しなければなりません。
オートメーションよりも人海戦術の方が、速やかなのです。
手練れの仕事の方が、そういう現場では、有益です。素早くて丁寧だからです。
命は、手練れの人の手が近い方が、高い品質を保てます。しかしそれは、手練れに限定されます。
多くの未来予想が描かれましたが、機械を美しく加工してもそこで歴史は終わってしまうものばかりです。「心」の定義を機械が理解したときに、破壊しあうことがまとわりつく内容になるものばかりなのです。
足し算は、同じ事を永遠に繰り返します。
積まれていく答えは、記憶や認知を破壊しますし、大きな数をたくさん積むと間違いが増えます。
けれども、1の等差数列だけは、間違う人は多くありません。数え方として誰もが認知しています。
数えることを外国ではカウントといいます。
countryという表現で、「お国」というのは、1の等差数列のことです。間違えないことを「皆が」わかっているやり方です。
スリハンドクという修行僧の説話は、お国のことを揶揄しているのです。
工房や工場のことを、FACTORYというのは、最後の2文字に、「日本」を示唆していることを伝え残しています。
日本が、作る場所である看板を共振しているのです。
別に、その事にこだわる必要は、ありません。皆が自由です。
ただし、言葉で治め進める世界で、言葉は、サンセットレーベルです。
世界の表現は、人であるときには
サンセットレーベルなのです。
数値化を進めるときに、
それまでの義務教育で、かけ算が数値ではなく数字を表記に簡略していることを肝に命じて理解していないと、証明問題や図形の問題で行き詰まり、計算問題に片寄った理解に走り勝ちなのです。
かけ算は、なにも計算しなくても、表現の働きがひとつではないことを証明しています。
計算しなくても、証明という仕事が発生しています。
なにもしなくても、「居ること」で担保される命があることは、不思議でもなんでもなく、万象の区別として、そういうことなのです。
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