第7話「文化/ウソの付き方」

文化は、力を持っています。


残念ですが、その力は、正しく発揮されていません。


構造を言葉に適用したとき

それは、紙の設計図に等しく、それを建築しなければ、構造の確認はできません。


命はウソにくるまれているので、ウソには、真実が秘められていなければならず、その真実は、揺らぎと温もりがあることと唯一の遇素数の順番にあることを反映していなければ、言葉を正しい意味で生かすことはできません。


生きているウソには、真実と感動が約束されています。


現実の世界では、設計図を建築物にするのは、大工です。carpenterです。

仏教の、鯉が竜王になるという説話は、carpとenとretを部品として、単語を連結した跡だと言えます。鯉と縁と北極星です。

魚座のピスケスが、魚であるのは、鯉が紙の設計図を実際の建物にすることを示しています。だからこそ、車と筆と北極星という認知の広がりも、止められなかったのです。

言葉遊びの範囲の認知は止まらず、鯉と車で「しゃり」、縁と筆で「えんぴつ」、そしてretは、「ねね(子子)」


昨今テレビの紹介する、鬼滅の刃という漫画の、ネズコというキャラクターの名前は「子子」です十二支のネズミの子、そして子供の子。日本の文化として、きちんと理解するためには、「子」という表現が「男の子」を表すことを知っていなければなりません。古い文献では、小野妹子に代表して、「子」というのは「子息」のことでした。

+-×÷の計算を、私たちは、「しそく演算」と呼んで来ました。

女に学問は必要ない、という主張は、この計算の基本「しそく演算」に「子息」限定と聞き及んだ人の、勘違いです。この人は、文字を知らず、耳学問だったといえます。

文字を知らないのは、農民でしたから、この勘違いを押し通したのは、「豊臣秀吉」である可能性が浮上します。彼の政治が成立したのは、彼の乳兄弟たちの優秀によるのです。

また、日本がバカにされたのも、八つ当たりです。足の数が、しそくなら四本、にほんは、二本ということです。

計算できない二本は、四則を駆使できる獣に劣るのだ、という言葉遊びです。


相手をからかい半分にあしらった様子を、生真面目に実社会に反映することで、差別は生まれました。

女に学問は必要ないという非常識も、日本は計算も知らないという謗りも、「文字を読めない」耳学問の人の、暴論に由来しているのです。

大真面目に、是を主張する人には、いつまでも遊び気分で、何をしている!と一括しても良いのです。


何故ならば、紙の設計図を、実際の建築物にするのには「だいく」が必要だからです。建築には建材が必要で、それを調達しなければなりません。

「健在の調律」は、音楽を整えているようにも聞こえます。

音楽は、揺らぎのFの連続ですから、ものを建てるということにも、命の特徴が染み込んでいます。


命の家を建てるには、体躯が必要なのです。

平面の設計図を立体の建物にします。

私たちの命は、遺伝子が持つプログラムを

ペプチドの構造から作り上げる力で、2本足で世に立てる姿を持つことができます。

体躯の技術で、人生に立っているのですよ。

組んだスクラムを離れたら、ひとりでできることは、少ないかもしれません。

けれども、あなたが

たとえ嘘でも、百年信じると決めた命は、

あなたが立つ力を手放したのでしょうか?


あなたが、生まれる前に信じた力を

あなたが今、信じる自信がなくても

からだの方で、止まるまでは

動き続けてくれます

耐え続けてくれます

あなたの、形にならない思いを守る体は、健気で優しくて強い。

それに、正しい。

痛みにも、毒にも、正しく反応します。


日本で生まれて

本当に、大事なことを

忘れないためには


国語を完全消化するほど、

身に付けるだけでいいんです。

こんなに、哀しく強い国を

ふるさとに生まれてきた事を

覚悟できないなんて


もったいないことだと

思います。


それに気がついた、外国人が

覚悟して、帰化したくなることも

私は分かります。

本当に、人間であることを

幸せに思える技術が、そこにあります。

こんなにも複雑なことを手にできる種族で

生きている今日は、もっと大切にされてもいいと思います。










  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る