応援コメント

第25話 SF御三家の功罪」への応援コメント

  • はじめまして。

    最初期のSFは「人間VS自然」がテーマで植民地主義的感覚が透けて見える気がしますが、やがて『盗まれた街』とか『猿の惑星』とか何かを暗喩する文明批評や風刺の表現にもなりました(『日本沈没』もそうでした)。その後はスペースオペラ的になり、ファンタジーに取って代わられ、いつの間にやら現実逃避ジャンルに堕した気がします(後半は国内の流れ)。

    SF的発想が社会に影響する事はあるでしょうが、実際に何かをするのは科学者(や企業)。「放射能は身体に良い」というブームがあったり、無茶な人体実験とか、科学史にはヤバいエピソードが結構ありますからね。最終的には技術を政治利用する輩の責任だと思います。この国には未だに万博やらオリンピックやらを「子供達に夢を」と正当化する勢力が居ますし。

    SF御三家の作風はアイロニーに満ち満ちていて、少なくとも「自然を搾取することを推奨」はしていないですね。

    国内の女性SF作家だと新井素子さんが居ます、ラノベ作家の側面もあるようですが。

    作者からの返信

    長文でのコメントありがとうございます。
    おっしゃるように、初期のSFには植民地主義的感覚があるように、わたしも思います。この感覚で、「おまえらに科学のありがたさを教えてやろう」という考え方が生まれ、SFはその文脈で物語られてきた側面があるかも知れませんね。

    技術を政治利用させないのは、もはやこの現代社会では不可能ではないでしょうか。政治というのは国民と密着している部分があり、技術革新をすることで国民からカネを搾り取ろうという一定の勢力もあるでしょうし(汗)

    オリンピックや万博。感動している人もいますからねえ。個人的には大阪万博は、止めた方がいいと思うんだけどなあ。

    新井素子さんのほかに、漫画家ですが、萩尾望都なんかもSFを描いてますね、『11人いる!』なんて読んだっけ。とは言え、別の側面から見るなら、名前が挙げられるほど希少価値があるってことなんでしょう。こまったもんだ。