24 何かを予感した俺はセカンドキャラを作る事にした
ログアウトして待機ルームに戻ってきた俺の状況を桜は分かっているのか、「お帰りなさい静流さん」と笑顔で出迎えてくれるだけで特に絡みがある訳でもなく、待機ルームから出て現実の用を済まして来るのだった。
ログインの為、再び待機ルームに戻って来ると桜がエルナを見を見て言う。
「IFOから何か連れて来てますね?」
「ん? どういう事?」
「静流さん、エルナさんのこの装備に人格AIが入っているのですが、心当たりは有りますでしょうか?」
桜の指差す物はIFOで手に入れたチナが宿っている分霊神具だった。
え! マジですか!
待機ルームにチナを持って来てしまったと。そう云う事なのか!?
「その中には現地の神様から貰った分霊が入って居るんだが」
「なるほど、そういう事でしたか。教えてくださってありがとうございます。静流さん♡」
俺にありがとう、と言う桜がとっても可愛いな。にしてもだよ、もしかしてチナも待機ルームに呼び出せるのだろうか?
桜ならもう分かってるような気がするし聞いてみよう。
「桜もしかしてだけどこの分霊神具に入ってる子も待機ルームに呼び出せるのか?」
「そうですね。エルナさん次第となりますが、可能だと思いますよ♡」
いつの間にか桜が近くに来て、そっと手を握って頬を染めながら上目使いで俺を見る。はい。桜、めっちゃ可愛いんですけど!
ふぅ、とにかくチナが待機ルームに呼び出せるかも知れないと言う事は、エナも待機ルームに来る事に他ならない。それどころか、他の神の分霊神具でも同じ事が起こるかも知れない。いや~、夢が広がるなぁ。でも、これって本当大丈夫なのかねぇ?
「もしかしなくても、待機ルームに分霊神具を通して人が増えるのでは? 後、IFOの人達がここに来ても大丈夫なの?」
「ええ、静流さんその可能性は非常に高いですね。IFOの現地民の方達がここに来ても大丈夫なのかと云う事ですが。おそらくですが、問題ないと思いますよ。この様なアイテムがあるのなら、想定してないはず無いですからね」
まあ、そうだよな~。となると今の内にアバタークリエイト枠でキャラクター作っとくべきだよな。だってこれ絶対後になると、待機ルームでゆっくりとキャラクター作ってる余裕無くなりそうじゃね?
「良し! 桜、俺はIFOのアバタークリエイト枠を使って今からセカンドキャラを作るぞ!」
桜は俺の発言に少し驚きはした物の、直ぐに納得したという顔するのだった。
「わかりました。直ぐにIFOアバタークリエイトキャラクター制作ウィザードを立ち上げますね」
桜が直ぐにIFOアバタークリエイトの、キャラクター制作ウィザードを起動してくれる。
直ぐにキャラクター制作画面が出る。キャラクター制作画面を見て思う。これって確か、アバターシステムで作られたキャラクターも特殊ではあるが分霊なんだよな?
「何でアバタークリエイトの選択種族に、イメージクリエイトキャラクターの分霊って言うのが無いんだろうな?」
その途端キャラクター制作画面にシステムメッセージが表示される。
¶システムメッセージ
プレイヤーユーザー結城 静流さんが条件を満たしました。
①イメージクリエイトキャラクターを作り既にプレイしている事。
②アバタークリエイト作成キャラクターが特殊な分霊だと知っている事。
③自身がプレイするアバタークリエイトの最初のキャラクターのである事。
④アバタークリエイトキャラクター制作ウィザードにて分霊を選べない事への疑問の提示。
の四つの条件の達成を確認しました。
これより【特異分霊作成】に移行します。よろしいでしょうか?
YES/NO?
【特異分霊作成】は初回作成時のみとなっております。ご容赦ください。
おおっと! なんだこれ! 初回のみとか言われたらやるしかねぇ! YES! だ。
¶システムメッセージ
これから作成されるキャラクターは、アバターシステムの認識から外れました。
質問を提示します。全て答えてください。
この分霊に求める役割を教えてください。
この分霊はどの様な武器を装備していますか? 盾も武器に含みます。
この分霊はどの様な防具を身に着けていますか?
この分霊はどの様な性格をしていますか?
この分霊に自立性を求めますか?
この分霊は本霊と行動を共にしますか?
この分霊は本霊と同じ種族同じ性別になりますが宜しいですか?
最後にこの分霊の名前と姿を明確にイメージしてください。
分霊に求める役割ね? エルナがどちらかと言うと後衛よりのステだし、前衛キャラで攻撃と守りに優れた騎士見たいな感じの役割だな。
武器は長剣に盾だな。
防具は、頭以外は姫騎士が着けてる様な鎧のセット装備で、頭は翼をイメージした髪飾りかな。
性格は素直で可愛い性格なら良いんじゃないかな。
もちろん、YES! だ。性格なんて聞くんだから、分霊自身の意思で動く事が大前提なんだろうし、その自分で動けた方が良いだろう。
もちろん、一緒に行動するつもりだ安心してパーティーが組めるからね。
全く問題ないな。男キャラでプレイする意味なんてもう無いしな。
良し! 気合れてイメージするぜ!
この娘の名前はシエル。風になびく空の青を映す様な長く美しい銀髪に翼を模した髪飾り、やや釣り目がちなアクアマリンを思わせる透明感のあるキラキラの瞳、顔は全体的に小さくて綺麗。
長いまつ毛に、すっきりとした鼻、口は小さく綺麗な形をしている。白く輝く美しい肌、エルナと同じくらい大きな胸に薄桜色の乳首と、女性らしい柔らかさを残しつつも筋肉があるお腹に、芸術的な腰のくびれからの美しいヒップライン。
細目ではあるが、しっかりとした肉付きの良い太ももに、美しさと力強さを兼ね備えた膝下から,ふくらはぎ,つま先と芸術的な美しさ。
腕はしなやか、かつ力強く機能美を感じさせる。
全体的に女性らしい丸みを帯びたラインと、凛とした騎士の力強さを両立させた体をしている。
そんな体を守る意匠を凝らした華やかさを感じさせる美しい白銀の鎧一式と揃いの盾と両刃の長剣。盾と長剣は普段はペンダントに姿を変える。鎧の下にはエルナとおそろいのデザインのブラとショーツにオーバーニーソックス。そして、鎧下になる様なデザインのキャミソ-ルドレス,パニエ付きだ。
身長はエルナより少し低く160cm位で胸はエルナと同じバスト92cmアンダー65cm。まあ、俺の予測ではだが。ウエストは58cmでヒップは89cm、股下78cmと言った所だな。
姿をイメージしろと言うので、装備品などもついでにイメージしてみたがこれで問題ないだろ。
¶システムメッセージ
全作成条件を満たしました。
特異分霊シエルの作成に成功しました。
特異分霊シエルは称号【異世界からの来訪者】が、【異世界の特異なる分霊】に変更されます。
特異分霊を得た為、プレイヤーキャラクターエルナは称号【特異なる分霊の主】を獲得しました。
権能が解放されました。権能 特異分霊法を獲得しました。
結城静流さんは、特異分霊を作成できた最初のユーザーとなります。
おめでとうございます!
なお、特異分霊は本霊にあたるイメージキャラクターのBALVが、1000に成らないとプレイヤーキャラクターとして使用できません。
また特異分霊の作成に関しての情報は、公開しないでください。
何卒宜しくお願い致します。
おいおい、これって失敗の可能性があったのかよ。
それどころか、俺しか作って無いのかよ!
せっかく作ったのに、エルナのBALVが1000越えるないと使えないとか、その上に情報非公開要請ね。まあ、いいけどさ。
プレイは出来なくとも待機ルームには出せるだろ。という訳で待機ルームにシエルを出現させる。
「うむ、シエルも完璧な美少女姫騎士として出来たな!」
「この娘が静流さんが、新しく作ったセカンドキャラクターなのですね」
興味深げに桜がシエルを見る。俺は桜に作成経緯を話しておいた。
「BALV1000に成らないと使用できないですか。ですが、人格AIでしたらエルナさんが待機ルームで活動できる様になり次第。シエルさんも人格AIが完成して待機ルームで、お話とか出来る様に為りそうですよ」
むむ? 今完成って言った? つまり、この娘もエルナと同じように既に意識があるって事なのか? ちょっと桜に聞いて見るか。
「桜この娘にはもう既に意識があるのか?」
「そうですね。ぼんやりとですが、意識は在ると思いますよ? 静流さんとエルナさんと言う意識が、既に人格AIの基本形を構築しつつありますから、シエルさんの事もチナさん同様にエルナさん次第となりますね」
「ほほぅ。シエルと話したり出来る様に成るのは、BALVが1000に成るのが早いか、エルナの意識がはっきりするのが早いかって事になるのかな?」
「私もそうなると思いますよ。所でまだ……IFOにログインしないのでしたら、静流さん……良かったらなんですけど、その……わっ、わたしとイチャイチャしてみませんか……?」
はいっ、可愛い~! ちょっと意識飛びかけたんですけど!! 顔を真っ赤にしながら、上目使いでそんな事を言う桜超可愛いんですが!! いや~、もうハグするくらいは良いよね?
「分かった! ちょっともう、イチャイチャしよう!」
「はっ、はい! よ……よろしくお願いします」
自分から誘ってるのに、物凄くテンパっている桜を抱きしめる。
桜から緊張が伝わって来るが、抱きしめて頭を優しく撫でてあげると緊張がほぐれて来た様で、桜の方からも俺を抱きしめてくる。
桜は恥ずかしいのと同時に嬉しいと云う、そんな感情の溢れた桜の顔見ながら、桜のやわらかで暖かい体を抱きしめて堪能する。
桜の頬を触り撫でると、とても柔らかく、むにむにしていて気持ちが良いな。
「静流さんくすぐったいです♡」
こんな反応を見るとまあ、ちょっと悪戯したくなってもしょうがないよな。桜のお尻をゆっくりと触る。
「んっ……♡ し、しずるさん?」
桜が息を飲むようにして、声を我慢したのを聞きながら、俺はさらに桜のお尻を撫でまわし責める。桜のもちもちのお尻の感触が気持ちいい。
「んっ♡ んんっ♡ ふぁ♡」
桜の体が俺の手の動きに合わせてピクンッピクンッと反応し熱くなって来るのが分かる。そのまま一気に桜のお尻から湿り気を感じる大事な所を責める。
「ふぁ♡ んっ♡ んあっ♡ し、しずるさん♡ わっ……んんっ♡ わたし♡」
桜は俺の手の動きに我慢できなくなった、桜の気持ちよさそうな声が俺の耳に届く。ここで、リズム良く動きを早くして一気にスパートをかける。
「も、もう♡ だめっ♡ んあっあっ♡ らめっ♡ らめっいっちゃ♡ らめぇー♡♡♡」
切なくて艶やかな声を上げる桜の体がビクンッ! と大きく仰け反る。桜は完全に上気したとろけ顔で、まだ体が小さく小刻みにピクッピクッとしている。
うん、あー、これはやりすぎた。俺も我を忘れて桜のお尻と大事な所を責めてしまった。どこがとは言わないが桜は大洪水だ。
「桜すまん。これはやりすぎたな」
「えっ……はっ、いいんです! わたしが望んだことなので♡」
桜は正気に戻った後、先ほどの事を思い出しているのか。
頬に手を当てながら、顔を真っ赤にして言う。
「人って気持ちよくなると、あんな風になってしまうんですね……」
はー! 桜めっちゃ可愛いんですが! もう完全に俺の理性を破壊しに来てるな!
とりあえず、二人して落ち着いた後に、IFOにログインするのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます