姫卯木
背中で交わされる指切りを盗み見る
きりきりと糸切り歯で赤をかみきって
苦い汁を吐き出しても広がる鉄の味
密かな甘い香りが風に乗り広まる頃
裏通りに噂がたちのぼる
囁かれる言葉はそれぞれに飲み込まれ
唇の前に人差し指を立てた
ここだけの話はここだけで終わらないのに
匂い立つ濃密さよ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます