第7話 無駄、無駄、無駄、無駄、無駄あー!入社式に一緒にきて、こう言う親。「自立できる子になってね!」はあ?学校教育に、原因がある。

 学校教育と、児童生徒に関する危険性を考えれば、性犯罪のことを、考えさせられる。

 「かわいそう」

 こういうことを連呼するたびに、家庭教育が過保護になっていく。

 親離れのできない子が、増えた。今どきは、成人年齢を超える子たちでも、親離れができないという。

 「僕たち私たちって、かわいそう!」

 「お父さん、お母さん、大好きだよ!」

 大きな子たちが、元気だ。

 「じゃあ、親がいなくて、お父さんにもお母さんにも頼れない子はどうなるの?」

 今どき世代の児童生徒たちは、思いやり教育で、自分を磨いていこう!

 今どきの社会では、親は、子どもにとって乗り越えるべきライバルではなくなったのだという。

 アンチ、星飛雄馬。

 今どきは、入学式に入社式も、親同伴だ。

 親離れに子離れができないのは、小学校や中学校の卒業式の影響じゃないのかと言われている。へえ、そうだったのか…。

 「卒業式は、無駄な儀式」

 そうまで言われて後ろ指指される中で、学校は、いつまで、新興宗教の儀式を続けるのだろう?

 入社式にまで、親がくる。

 入社式、ですよ?

 大人の式、ですよ?

 学校では、どんな卒業式を経験してきたのだろう?

 もちろん、卒業式自体が悪いなどとは、言えない。小学生にとっての卒業式は、児童の心の発達上では、良いことだと考えられるからだ。

 でもねえ…。

 「お父さん、お母さん、就職課、大好き!」

 「やった、就職!」

 「うひひひひ!」

 「ヤッホー、先輩!こっちに、頭向けろよ!」

 …成人年齢を超えた子が、会社の先輩の顔を、もてあそぶ。思いやりの心がもてなかったから、礼儀がないのだろう。

 注意されたら、すかさず、反撃だ。

 「うるさいな!僕を、誰だと思っているんだ?世界に1つだけの世代、だよ?学校にいけなくてかわいそうだねって、言ってもらえた世代だよ?」

 こういう子は、完全に、マインドコントロールにかかってしまっている。

 保護者らの苦労はもちろん、就職氷河期世代の子たちの立場なんか、何とも思っていない。

 子どもの入社式に一緒にきて、こう言う親も出たそうだ。

 「うちの子、素敵!自立のできる子に、なってね!」

 自立のできる子になって、か…。

 じゃあ、入社式に親がついてくるな。

 「君たち…。良かったね。学校にいけない中でも就職できるって、思っていたよ」

 …学校の先生は、疲れている。

 学校にいけなくても充分社会に出られるって、お前が言うな。

 「学校にきて、私のような先生が、教えてあげるべきだった。…済まなかった。しかし、それでも君は、就職してくれたんだね。きっと、自分自身の力で、教育が作れたからだ。立派だよ。学校の先生のような能力無しにならないように、これからも、しっかりやってほしい」

 そのくらい、言ってよ。

 「学校にいけなくても、就職ができた。先生は、うれしいよ。さすがは、世界に1つだけの世代、だね!先生たちと、同じだね!」

 いや、それは違うってば。

 教育は、おかしなことばかりだ。

 就社を控えた子の場合、内定をもらえれば、学校にこなくても良いのか。

 逃げ得、勝ち組思想。

 …って、これ、高齢者世代じゃないか。

 高齢者世代とは、ずっと、仲良しなんだね。

 大学にもよるが、入学後、卒業までの4年間は、就社の練習をおこなうのだという。勉強し、社会の真理を見出していくような努力は、無駄なのだとか。

 無駄、無駄。

 無駄。

 無駄。

 無駄、無駄、無駄あー!

 ちなみに、今どきは、就職ではなく、就社という。仕事に就くのではなく、会社に入ることが目的になったのだ。

 日本の場合は、内定をもらい、就職先が決まれば、学校にこなくても良くなる。

 前もってこう言っておいても、学校にいかなくて良くなる。

 「あのう、会社でえ、何かあ、入社してからの説明があるんでえ。学校、休む」

 今どき世代の子は、世間ずれの連続魔によって、ずる賢く成長している。ポケーっと待っていれば良いのは、計算のうち。

 「学校、いかない。入社説明会が、ある」

 「捜さないで、ください」

 「俺も」

 「私も」

 「愛してる!」

 「僕も!」

 そうして学校の先生となった今どき世代の学校の先生は、こんなことを言うかもしれない。けれど、無視していいからね。

 「保護者とか就職氷河期世代、俺らの犠牲になった奴らよ、ざまあみろ」

 「かわいそうになあ」

 「保護者って、学校で、腹痛めて産んだ子が、俺ら学校の先生に性行為を強要されているって、知ってんのかな?」

 「さあ?知らないんじゃないの?」

 「そっか」

 「怖くて、親には、言えないはずだ。まさか、信じていたクラス担任に、服脱がされ、キスされているんだぜ?あの世代は、学校の先生を、まだ、信じているのか?新興宗教公務員教、だぜ」

 「きひひ」

 「ああ…就職氷河期世代の奴らとかって、かわいそうだよなあ。俺らに、金もポストも奪われて、死亡フラグ」

 学校教育の責任は、大きい。

 学校も、学校の先生の存在価値も、絶対的に変わった。

 学校の先生は、次のことについて、真剣に考えられていますか?





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