第7話 門番と雑談
今日の仕事は終わった、やっと一息つける。
そうだ、エールを渡しに行こう。
近くに露店があるはず…
「みんなー!はちみつ入りのエールだよ!飲めば体にいいしほどよく酔える!5本買うとおまけに一本つけとくよ!」
おお、ちょうど売り出しをしている。
「二本もらえるかな。」
「はいよ、銀貨5枚だよ。」
ちょうど銀貨を5枚渡す。
そういえば、全く気にしていなかったが、この両替の技術、便利だが、しくみはどうなっているのだろうか。
「はい、エールだよ。早めに飲んでおくれ、保存が効かないからね。」
「わかったよ、姐さん。」
「ありがたいこと言ってくれるじゃないか!もう一本まけとくよ!」
なんと、もう一本もらってしまった。
…どうしよう、俺はそんなに量飲まないからいらないな…
まあいいか、宿を探してそこで飲もう。
いや、その前に門番のあいつにエールを渡さなければ。
門まで歩いて2分ほど。
「よぉ、元気にやってるか?」
「ああ、面白味が無いから、かなり退屈してるぜ。」
「そうか、ほら、エールだ。」
俺はそういって門のキャットウォークにいる門番に投げ渡す。
「ありがとさん。そうだ、最近あった面白い話は無いか?」
「面白い話か…」
その後、転生のことは伏せて、突然出会った異世界初の獲物のこと、酒場でのこと、仕事のことを話した。
当然ウケたのは酒場での出来事だった。
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