第3話、村へ着いた!

その後、何事もなく40分ほど歩き、村へと到着した。


前には大きな門があり、村は丸太を並べ、ウッドスパイクを並べた壁に囲まれている。


ここからどうすればいいのだろう…


門番に話しかけるか…


そう考えていたら、無線が通った。


「犬治さん、そこからは元の身体についていた名前を使ってくださいね。名前はヒル・バイオレットです、まだ村には手が回っていませんので混乱を招きますし、別の町ではその名前を使うと最悪死にます。」


「そんなに重要なのか!?…ああ、わかった…しかし、この身体はもともと貴族のものなのか?バイオレットは確か高貴って意味だが…」


「あんまり関係ないと思いますよ、まあ、調べたことありませんが。じゃ、あとは自分で仕事探して自由に生活してみてください。この辺りは物資が豊富なので自給自足できますし、住民の困ったことを解決していけば自然とお金も入ります。当面天変地異などの発生は神々の間でさえも観測されていないので、安心して生活してください。時々アドバイス等しますし、狩りのときはこちらから声をかけさせていただきます。」


「わかった、いろいろありがとうな。」


「いえいえそんな!私はこちらの都合で呼んでしまったのでこれくらいどうってことありません!」


…さて、門番に話しかけるか。


「やぁお兄さん、お勤めご苦労さま!」


「応!こっちも元気だ!何か用か?」


「この村について聴きたいんだが、いろいろ教えてくれないか?」


「あー、俺あんまりどこがいいとかわからねぇから、とりあえず標識に従って、酒場に行ってみな、あそこなら、酒にうるさい店主がいろいろ教えてくれるはず。」


「わかった、行ってくるよ。」


そうやって話をしたあと、門に入り、そのまま標識にしたがって進んでゆく。


道を歩いているときにすれ違った人を見ていると、みんな華やかな服装をしている。

色とりどりで、派手すぎず、やわらかな色をした服装だ。

目に反射光が入るような金具や、金銀宝石を使った装飾をつけてない。

みんな華やかだな…


とにかく、酒場へ行こう。

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