第12話 お家でデート、2人っきりでぬくぬくするのが一番っ★
今日で冬季休暇が終わる。
明日からまた仕事が始まる。
ふと泉が腰に手を当てているのに気づく。
思えば休暇中ずっとエッチばかりしていた気がする…。
いや、むしろ毎日してた…。
体を休ませてあげないといけないのにむしろ疲れさせてしまったのではないだろうか…。
…しまったな…。
せめてもう少し早く気付くべきだった…。
泉を独占できることが嬉しすぎて…。
夫失格だ・・・。
「透?どうしたの?」
泉を見て固まっていた俺を見て心配そうに額に手を当ててくる。
「熱は…ないみたいだけど…。」
いや、そうじゃない…。
「泉、肩とか腰とか痛いところないか?」
「??どうして・・・?」
泉はきょとんとして見つめてくる。
ああ。やっぱり泉可愛いな…。
ついニヤニヤしそうになる…が、
「まあまあ、ほら泉とりあえずベットに横になって。」
「・・・え、なんで??」
泉を無理やりベッドに寝かせる。
「ほらほら、いいから。マッサージしてあげるよ。」
泉の腰に手を当てマッサージを始める…が、
「あ、とおるっ!だめっ!あっんん、くすぐったいっ!」
そういいながら身を捩りだしてしまう。
腰がだめなら肩は?
泉の肩をマッサージ。
「…んっ…そこっ…いいっ…。」
泉の首筋を見ながら声を聞いてると変な気になってしまう。
構わず続けていると泉に指摘される。
「透、なんか…背中に当たってる。」
いつの間にかに熱くなってしまっていた。
「あ、ごめん…。」
いったん泉から手を離し水を飲みながら落ち着く。
マッサージは良くないな…。
とにかく何でもいい、泉を休ませないと。
そう思っていたら泉がテレビをつける。
「透、一緒に映画でも見ない」
「え?うん。もちろん。」
泉の横に座ると泉が寄りかかってくる。
肩に腕をまわし一緒に映画を見続ける。
最初は映画を見ていたつもりだったのだが寝てしまっていたようだ。
頭を撫でられ目を覚ます。
気づけば泉に膝枕され頭を撫でられていた。
起きたことに気づいていない泉。
「透、疲れちゃったんだね…。いつもありがとう。」
そう言いながら頭を撫で続けている。
ヤバい…幸せすぎる。
「あんまり無理しないでちゃんと休んでね…。大好き…。」
…泣きそうなほど、嬉しかった。
できることならこのままずっといたい…。
しかしいつまでもこのままではいられない。
あくびをしながら今起きた風を装う。
「泉、ごめん。寝ちゃった…。」
「ううん。透疲れてるんじゃない?」
逆に言われてしまう。
「そんなことないよ。泉こそ疲れただろ?なんか連休中ずっとエッチばっかりしちゃって全然休ませてあげれなかった…。」
そう言ったら泉が恥ずかしそうに笑った。
「あ、それでさっきから気にしてくれてたの?」
「え、まあ…。だってほんとに毎日しちゃってたし…。」
泉は俺の手に触れ手を繋いでくる。
「疲れないって言ったらウソになるかもしれないけど全然こういう疲れは平気だよ。透とエッチするのすごく気持ちいいし…好き。」
「そう…なの?」
泉はつないだ手に力をいれる。
「むしろ透に飽きられちゃわないか時々不安になる。私、つまらない女かなって…。」
「は?泉に飽きるなんてあり得ない。つまらなくもないし。」
「だから透に抱かれて安心してたんだ…私…。」
そう言って困ったように笑う。
あり得ない…。ほんとに…。
っていうかいつの間にこんなに泉を不安にさせてたのか、俺・・・。
「俺ってほんとにバカだな…。」
「…?」
「俺さ、いつも泉が会社に行って他の男に関わるの嫌だったんだ。本当は忘年会の時だって酔った泉が誰かに触られたり、お持ち帰られたりしたらって思ったら気が狂いそうだった。正直言うと真実に頼んでたんだよ。泉に何かある前に迎えに行くから連絡しろって。」
「…そうなの?」
「ほんっとに俺、小さい男だよな。泉が社会に出たらそんなことあったっておかしくないのに。分かってるんだ。でも絶対泉をほかの誰にも渡したくない。渡さない。それくらい泉のこと愛してる。…だから、俺が泉に飽きるなんて無いんだ…。」
「透…。」
「泉、ごめんな…。俺一生、死んでも泉のこと離せそうにない。」
透は泉を抱きしめる。
泉も透の背中に手をまわして抱きしめ合った。
「でも今日はほんとにエッチするの止めよう。俺、今夜は泉のこと寝かせてやれる自信ないや。」
泉は笑った。
本当にかわいいな…。そう思ってエッチするのを止めようと言ってしまった事に後悔する。
まあいい。
まだこれからも時間はたっぷりある。
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