第2話 お風呂でネオチっ★
…。
時計を見る。
泉がお風呂に入り出してから約20分…。
そっと脱衣所のドアを開ける。
…静かだ…。
「泉?」
心配になり浴室のドアを開ける。
「っぶないなあっ…。泉、寝ちゃ危ないよ?」
泉はお湯に浸かりながら幸せそうに眠っている。
泉を起こして透も服を脱いだ。
…もういっそ一緒にお風呂に入っちゃおう。
再びうとうとし始めた泉を浴槽から出して髪を優しく洗う。
「んっ…透…気持ちいいっ…。」
うっとりしたような泉の声にムラムラしながらもさっと髪を洗い流してそのまま身体を洗う。
泉の綺麗な首筋も、可愛らしいおっぱいも愛でる暇もなく身体を洗い、自分も身体と髪を洗う。
「泉、流すよ?」
眠そうな泉の身体についた泡を洗い流して一緒に浴槽に浸かった。
…。
泉の背中を抱くように浴槽に浸かっていると泉が寄りかかってくる。
「透っ…ありがとうねっ…。」
嬉しそうな泉を見ているとなんだかほっとした。
お湯の中で手を握ってくる泉…。
「透の手って大きいね。」
……誘ってるのか?
再びムラムラし始めてしまう…。
…でも泉疲れてるみたいだしな…。
最近は女性の社会進出が目まぐるしく発展してきている。
でもまだまだ女性が働くのには色々と問題があるようで…。
泉が透の首筋に額を押し付ける。
…こんな事されたら我慢できるはずもないし、絶対これって誘ってくれてるんだよね?
…明日は土曜日で仕事も休みだし、少しだけなら疲れさせちゃっても…問題ないはずだっ!
だいぶエッチな気分になって泉の可愛らしいおっぱいに手を伸ばす。
そっと触ってみたが泉の反応がない…。
…?
「泉?」
泉の顔を覗き込む。
…。
幸せそうな顔で眠っている泉…。
…ダメだ。早くベッドで寝かせよう。
泉を浴槽から引っ張り出して髪と身体をタオルで拭く。
もうここからは時間との勝負だ。
もう一度だけ泉を起こして立たせる。
泉にパジャマを着させてドライヤーで髪を乾かす。
電池が切れたように透に抱きつきながら寝てしまった泉の髪を乾かし切ってからベッドまで運んで寝かせた。
泉ってば疲れてたんだな…。
こうなってしまったら明日まで起きないだろう。
そっと泉に毛布を掛けて泉の部屋を出た。
★
作った夕飯を冷蔵庫にしまい、自分の部屋でパソコンを起動させて残っていた仕事を片付ける。
「透…?」
気づいたら泉が後ろに立っていてビックリした。
「泉?トイレ?」
「うん。もう済ませた。…透はまだ仕事中?」
「イヤ、もうそろそろ寝るよ。」
気づいたら何時間も経っていたようだ。
パソコンを閉じて椅子から立ち上がる。
「一緒に寝ちゃダメ?」
泉が抱きついてくる。
…ダメなはずない。
「いいよ。俺の部屋でもいいの?寝れる?」
「うん。透の匂いがするからこっちの方がいい。」
嬉しそうな泉に胸をキュンとさせられる。
ベッドに入り、隣に泉を寝かせる。
「透…大好きっ!」
泉が抱きついてきたので背中を撫でる。
すぐに泉の寝息が聞こえ始めて泉の身体から力が抜けていった。
それでもしばらく泉の背中を撫でる。
…いつもありがとう。
おつかれさま。
泉の温もりと寝息を聞いているうちに気づいたら透も眠っていた。
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