第4話友人に申し訳なく思う
放課後になり、初瀬名屋から帰ろうと誘われたが、断った。
「蛍んちゅは彼氏と帰るらしいし一緒に帰ろ~由夏ぁ」
「ごめん。今日は......」
「良いって!蛍んちゅにキスを仕掛けたんだってね、まあ......由夏ならしゃあないけど、ほどほどにしぃやぁ!」
昼休みに知ったようだ。
「う、うん......」
「断られたから一緒にどう?お茶して帰らない?」
「奢ってくれんの?嬉しいぃ」
「ウチ金欠なんよ~奢ってほしいなぁ」
初瀬名屋はクラスメイトの女子二人を誘って、誘われた方は奢ってもらいたいようだ。
「今日だけ特別にやけど」
「「ありがとう」」
手を振りながら二人の女子と並んで教室を出ていく彼女を頬杖をつきながら見送った。
帰宅を急いでも、息苦しいだけだし、本屋で漫画を眺めながら、宇佐美との関係を修復できるかを模索するとしよう。
椅子から立ちあがり、通学鞄を肩に提げて教室を出ていく。
本屋へと足を運んだ。
下校中、信号待ちの間に迷いに迷って、宇佐美にメールを送信した。
見てくれるといいな......
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます