第24話 従業員追加
商業ギルドに到着し、コルトさんに副ギルドマスター室に案内された。
「これはこれは、キャンディ様。お店は大繁盛の様で何よりですね。本日はどのような要件ですか?」
コルトさんは、笑顔で迎えてくれた。
「ありがとうございます。今日は従業員を増やそうと思って来ました。」
「そうですか。あれだけお客様が来ているので、4人では足りませんでしたね。キャンディスイーツで働きたい商業ギルドの商人がいるので紹介します。」
「冒険者ギルドへ登録している商業ギルド員はいますか?」
「そうですね。あまりいませんね。ダンバル君ほどの冒険者は登録してませんよ。冒険者ギルドに依頼として出せば大丈夫でしょう。警備依頼と簡単な手伝いとすれば、Eランクの依頼で、5000エルくらいなら受けてくれますよ。」
依頼人 キャンディ
報酬 5000エル
期間 午前9時〜午後5時まで。
仕事内容 店の警備と商品の陳列。
この依頼を出す事にした。後で冒険者ギルドに依頼書を持って行こう。
「希望の商人を連れてきます。」とコルトさんが呼びにいく。
「こちらの4人が希望者です。自己紹介をお願いします。」
連れてきたのは、全員女性だった。
「はい。私はユーリです。29歳で主婦をしてます。以前は接客の仕事をしていて、出産と同時に辞めました。将来の貯金のために働かせてください。」
金髪の女性で、やる気はありそうだな。子育てとか大変そうだ。
「私はモモカです。今日お店を見てぜひ働きたいと思いました!接客なら任せてください!」
ピンクの髪の明るい女性だ。18歳で元気が良いな。
「ローズです。23歳です。お菓子が大好きです。ロイヤルスイーツ商会より美味しいケーキを作るのが夢です。よろしくお願いします。」
赤髪の女性で冷静な見た目だが、ロイヤルスイーツ商会よりも美味しいケーキを作るのが夢って大丈夫なのかな。
「最後に私ですね。私はマリームです。以前は商業ギルドで受付をしてましたが、自分も商人として成長するために働きたいと思います。年齢は25歳で独身です。よろしくお願いします。」
きっちりした黒髪の女性だ。商業ギルドの受付なら会計担当になってもらおうかな。
「どうですか?」
コルトさんが聞いてくるので、以前と同じ条件を伝える。全員雇うことは決定したが、条件を聞いて止める人はいるのかな。
時間は午前8時30分から午後5時30分まで。時給800エルだ。
「はい。子供がいるのでお昼は帰っても良いですか?」
ユーリさんが手を挙げる。子供は5歳の女の子でおじいちゃんとおばあちゃんに見てもらうそうだ。
「大丈夫です。働ける時間だけでも大丈夫ですよ。」
無理な時間に働く必要はないだろう。子供を優先して欲しい。
「ありがとうございます。時間は相談させてください。」
出来るだけの事はしようか。
「次に作業内容ですが、接客と商品の陳列、会計と店の掃除ですね。コップを洗う仕事もありますね。」
どの作業が良いか聞くと、ユーリさんとマリームさんが会計でモモカさんとローズさんが接客が良いみたいだ。決定だな。
「ユーリさんとマリームさんが会計でモモカさんとローズさんでお願いします。皆さんを雇いたいと思いますが良いですか?」
皆頷いて同意してくれた。
「明日からよろしくお願いします。店の場所は大丈夫ですか。ありがとうございます。午前8時30分まで出勤してください。」
店の場合は皆分かるみたいだ。
ユーリさんは午前8時30分から12時30分までの勤務になった。午後からは、子供の世話があるのでこのような勤務になった。
「それでは明日からよろしくお願いします。」
皆さんにお礼を言って商業ギルドを出る。
次は冒険者ギルドに依頼に行かなくては。
世界最高のパティシエ〜罪深き男の奮闘物語〜 茄子の皮 @nasunokawa
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