2話 転生
目の前には人らしきものが土下座して謝っている姿がある。
「申し訳ございませんたア"ア"ア"ア"ア"!!」
これで5回目だ
思考停止していたが回復した。
「えっと、あんた誰?なんで土下座してんの?」
「申し訳ござッ....え、えーと、謝っています。」
「見たらわかるわ!」
ハッ!
思わずつっこんでしまった。
「あのーちゃんと説明をしてくれたら嬉しいんだけど。」
「あ、はい。説明させて頂きます。」
「はい、よろしく。」
「まず自己紹介からですね私の名前はアストレイ創造神です。」
え?創造神?なにそれ?
「え?てことはあんたは神ってこと?」
「はい。神です。それに最上級の」
なるほどー神かーそれに最上級の。
「ってなるか!もっと詳しく説明しろよ!」
「おおー見事なノリツッコミ。パチパチパチ」
「さっさと説明!」
「ひぃっ!はい!説明させて頂きます!」
説明を受けたが理解出来たのはこいつは本当の神で、俺の病気はこいつが原因だそうだ。その病気が理由で死んだ俺に謝るため土下座をしていたとか。
あとすごい美人だった
「日本では最大級の詫びを土下座で表すと聞いたので。」
「ま、まあそうだけど。それより病気がお前が原因ってどういうこと?」
「はい、まず私が管理している世界は幾つかあるんですが今回関わったのは地球を含め、二つです。」
ほうほう、さすが神だな。いくつかの世界を管理しているのか。
「管理というのはその世界で死んだ者の魂を別の世界に移したりその世界に留めたりすることを言うんですが。今回蓮さんの魂を間違って地球に送ったことがあの酷い激痛の理由になります。」
「俺を地球に送る何がダメだったたんだ?」
「私の元に送られてくる魂にはまれに酷く損傷しているものやあなたの魂のように異常な状態になっているものがあるんです。」
「異常な状態?俺の魂が?どんな?」
「あなた場合は魂というより魂の器ですね。その器が強制的に際限なく大きくなっていくというものでした。」
「魂の器が大きくなると何があるんだ?」
「魂の器は大きくなるにつれその体に入る魔力の量が多くなります。ですが大きくするためにはそれ相応の代償を払うことが必要です。」
「その代償ってのが俺のあの痛みってことか。それで?魔力って?」
「私が管理している世界にあるものです。
魔力ってあの魔力?ラノベとかアニメでよく見るあれ?
「はい。ラノベとかアニメで見るあれです。」
「え、心読めるの?」
「読めますよ神ですから」
まじか、プライベートが無いじゃん。
「話を戻しますよ。あなたの場合その魂の器がなんらなの要因で強制的に大きくなっていくという事が起きていました。本来ならこの神界で処理するべきなんですが私の部下がミスをしてしまい、間違って地球に送ってしまいました。」
なるほどね。病気の理由はわかった。でもひとつ気がかりなことがある。
「でもなんで中学3年の頃に発症したんだ?」
「はい。魂の器が大きくなるにはその器の中に魔力が、パンパンに入った状態で初めて大きくなります。それでも器を大きくするには他にすることがあるんですが、あなたの場合その工程が全てすっ飛ばされるのが問題でした。」
「その魂の器が魔力でパンパンになった時がちょうど中学3年の頃だったわけ?」
「はい。その通りです。なかなか理解力がありまね。助かります。」
「ありがと、まぁ国語は得意な部類だったし。俺が死んだ理由はわかった。俺ってこれからどうなるの?」
「あれ?怒らないの?」
上目遣いで言ってきた。
え、何その口調。それが本来の口調なの?無駄に美人な分可愛い
「別にあんたのせいじゃないだろ。ミスしたのはあんたの部下だし。」
「ぇ、でもミスしたの部下だけどその責任は上司である私に来るんじゃ?」
「んーまぁそうかもしれないけど、そもそもミスしたこと自体に怒ってないから」
「え?そうなの?でも目が覚めた時鬼気迫る顔で説明しろ!!っていってたじゃん。」
「まぁあれは一時の感情に任せたきっかけだな」
「え?何、私神なのに人間の一時の感情に負けたの?」
「また話逸れてる。これから俺どうなんの?」
「えっと、希望するのであれば私の管理しているもうひとつの世界に転生してもいいですがどうします?」
異世界転生か、それもいいかもな面白そうだし
「私個人としてはあなたには異世界での第二の人生を楽しんで欲しいですね。」
「え、なんで?」
「こちらのミスであなたの人生は短くなってしまいましたし、あなたにも未練があると思いますから。」
「まぁ、その通りだけど。うん、そうだな。転生するよ。」
「分かりました。これから転生しますが、転生先は私にも分かりませんから完全に運任せですよ。」
「ああ、ありがと。あんたも考えていてくれたんだな。感謝してる。」
「すごいマッチポンプみたいになってますけど感謝受け取りますね。あと、町の教会に来てくれればお話できると思いますので気が向いたら来てくださいね。」
「うん、了解。せいぜい第二の人生を楽しんで来るよ。」
「はい。それでは蓮さんのこの先の人生に幸多からんことを」
足元が光りだした。
そして俺は転生した。
最後だけは神っぽかった。
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