転生

1話 死亡

「涼宮さんおはようございます。今朝の調子はどうですか?」


看護師姿の美人が俺の部屋に入ってくる。


「あ、衛宮さんおはようございます。調子はいつもよりいいです。」


「そうですか、良かったです。そういえば今日は涼宮さんの誕生日でしたね。」


「あ、覚えててくれたんですね。今日小学生からの付き合いがあるヤツらも来てくれるんですよ。」


「そうなんですか。良かったですね。あ、朝ごはんここに置いときますね。」


「はい、ありがとうございます。」



俺こと涼宮 蓮は原因不明の病にかかっている。その症状は不定期であるが全身が酷い激痛に襲われるとういものだ。

その時間にはもう生き地獄

死にたいとも思うほどの激痛だ。

だからと言ってはなんだが最近は日常でおこる痛みの感覚が麻痺してきた。


そんな地獄でも俺は生きていけている。それはひとえに友人や家族が俺の支えになっているからだ。

この病気は中学3年の時に発症してかれこれちょうど3年が経とうとしている。その3年間ずっと支え続けてくれている。ほんと感謝しかない。


ちなみに俺の病気は前例が全くないらしい。全身が激痛に襲われているくせに体のども部分に異常が見当たらないとの事。


ほんと不思議だ



それから二時間後

午前10:20分頃

両親と可愛い妹がやってきた



「体の方はどう?痛くない?」


「うん、今はね。」


「兄さん、オセロしようよ私頑張って特訓したんだよ兄さんに勝てるように。」


「おぉいいぞ。かかってこい。」


「蓮、今日 霞ちゃんたちも来るんだろ?」


「うん、来るらしいよ。」


「そうか礼を言わないとな。」


「そうだな。」


霞は俺の幼馴染で小学生からの付き合いだ。他にも友人の雅人や、凛が来る。


昼をすぎご飯を食べ終わった頃、霞達が来た。



「蓮くん。どう?」「蓮大丈夫か?」「蓮元気?」


「いっせいに喋るなよ。フフっ来てくれてありがとう。」


こいつらは余程俺のことが心配らしい。


「霞ちゃん達来てくれてありがとね。」


「いえいえ、今日は誕生日なんですから当たり前ですよ。」



ほんとに良い友人を持ったと改めて思う俺であった。



「あ、私達そろそろ帰りますね。」


「あぁ、ありがと。」


「ありがとね。」



午後6時頃

霞達が帰り出した。


ほんとに楽しい一日だった。


「ほんとにありがとう。いい誕生日になったよ。」


「それじゃバイバイ」



「うん。バイバ、、ゥウガアアッ!」



ヤバいッ!!

来た!


別れを告げようとした瞬間全身が激痛に襲われ出した。


「おい!大丈夫か?!」


「ボタン押して先生呼ばないと」


そう言って母さんがベッドの横にあるボタンを押した。


「ガアアァァァ!!」


痛すぎて叫ぶしか出来ない。この痛みには慣れてきたと思ったがそんなこと無かった。


それに、痛みは症状が出る度に増してきている。


今回は特にヤバい。意識が飛びそうだ。いっそ飛んでくれたら嬉しいんだけど。


「大丈夫ですか?!」


担当の先生が急いで入ってきた。


「先生!ちょっと前から症状が出てきて」


「とりあえず鎮痛剤を打ってみて様子を見ます。」


衛宮さんが鎮痛剤を俺に打った。


だが、痛みは収まらない


「遂にこの時が来ましたか。」


「この時?」


父さんが先生に聞く


「鎮痛剤は打ちすぎると効果が出にくくなるんですが、今その効果が出てないですね。これは速攻性のあるものなので今効果が出ないということはそういうことです。」


「どうにかならないんですか?」


「はい、今までは薬の量を増やしていたんですが。今は規定のラインギリギリの量を打ちました。それでも効果がないのなら打つ手が有りません。」



「そんな」


「今は耐えてもらうしか。申し訳ごさいません。」



「蓮!頑張れ!」

「蓮くん頑張れ!」


霞達が応援してくれている。


でも結構やばい今までの比にならない痛みだ。


まずいな。痛み以外の感覚がなくなってきた。


思考もそろそろ出来なくなってきた。


次第に視界が暗転してきた。


その時本能的に自分が死ぬことがわかったんだろう。最後の力を振り絞り家族と友人に向け笑顔でこう言った。


「ありがとう........」









ふと目が覚めた。


その時痛みは無くなっていた。


生きてたのか?それだったら結構恥ずかしいこと言ったんだが。


視界が白一色だ

でも明らかに目の前の空間がおかしい。だが病室ではないようだ。


ここが天国か?いや、なんで自分が天国に行けると思ってるんだろう。


体を起こし周りを見渡す。


ちょうど後ろには俺に土下座している人?がいた。

なんで土下座してんの?


「大っ変っ申し訳ありませんでしたア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!」


その人らしきものが大声を出して謝ってきた。




思考が停止した。





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今回も見て下さった方たちありがとうございます。


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これからよろしくお願いします。

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