第2話

 甘粕は最近、結城図書館で様々な本を読んでいる。綾辻行人の『眼球綺譚』は特に面白く、咲谷由伊は小嶋陽菜が演じたらよさそうだ。

 派遣社員の甘粕は、犯罪によって大切な人々を失い、犯罪者を自らの手で処刑する過去を持つ男。 甘粕は結城で新たな婚約者と穏やかな日々を過ごしていた。 しかし、婚約者の前夫は非道なマフィアであった。マフィアは彼女を金儲けに利用しておいて用済みになるや手下に襲わせて顔面に重傷を負わせた。 甘粕は知人の探偵に婚約者の保護を依頼するが、探偵には内通者がいたため、彼女は殺害され遺された娘も拉致されてしまう。 婚約者の復讐を果たし彼女の娘を救出すべく甘粕は再び銃を手にしてマフィアに挑む。

 

 和正は旅を続けていた。

 結城廃寺跡は、茨城県結城市中央部の東寄り、鬼怒川西岸の台地上に位置する。結城市の市域はかつての下総国結城郡で、同国の最北端にあたる。結城郡の郡衙については、結城廃寺跡の北2キロにある峯崎遺跡がそれだとする説もあるが、未確定である。寺跡付近は、近世には結城寺村と呼ばれ、寺跡の存在は古くから知られていた。現在も「結城寺前」「結城寺北」などの字名が残る。


 結城廃寺に関する同時代の記録はほとんど残っていないが、発掘調査の所見によれば、8世紀前半に創建され、10世紀の半ばから後半に一度焼失。鎌倉時代に再興されるが、室町時代中期には廃絶している。創建伽藍は、金堂が西、塔が東に位置する法起寺式伽藍配置であった。


 結城合戦とは次のような戦いだ。

 永享7年(1435年)からの鎌倉公方・足利持氏と補佐役の関東管領・上杉憲実の対立から永享10年(1438年)に永享の乱が発生、持氏は敗れて自殺、鎌倉府は滅亡した。乱後に6代将軍・足利義教が実子を鎌倉公方として下向させようとすると、永享12年(1440年)3月に持氏の残党や下総の結城氏朝・持朝父子などが永享の乱で自殺した持氏の遺児を擁立し、室町幕府に対して反乱を起こす。


 幕府方は総大将・上杉清方や今川範忠・小笠原政康などの諸将や関東の国人などを討伐のために派遣して、永享12年7月29日、氏朝らの立てこもった結城城を包囲した。


 嘉吉元年(1441年)4月16日、結城氏朝・持朝は敗北し討死し、城は落城した。持氏の遺児のうち、春王丸、安王丸は義教の命を受けた長尾実景によって美濃で殺され、永寿王丸(後の足利成氏)は京都に送られた。

 

 梶孝之 梶クリニック院長

 駒田圭 亡き彼女の婚約者・マフィア

 芦谷佑 探偵・甘粕の理解者

 ? 内通者

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