二日目 話してしまった
どういうわけか雨が降ってしまった。
古来より雨は天からの恵みとされている。
乾いた地を潤し、生命を与えるからだ。
だが、繫盛期を迎えている海の家にとって、これほど痛手なことはない。
「今日はお店のほうは大丈夫だよ。お客さんも少ないだろうし」
「そうですか。それより店長は大丈夫ですか」
「大丈夫よ、ちょっと気落ちしてはいるけど私が尻を蹴とばしたら準備を始めたから」
そう言って大笑いするオトヨさんに誰が勝てるというのだろうか。
貴浩は自分の態度を一層戒めるべきだと胸の中で固く誓った。
「自分は宿のほうにいますので、何かあったらいつでも連絡してください」
「貴浩くんは働きすぎなんだよ。たまには休みなさい」
それじゃ、といって電話が切られた、
――休みなさい、か。
夏が始まって早数週間。
思い返せば毎日、朝から晩まで働きづめだった。
良い稼ぎにはなるが、そろそろ体力が限界だったところでまさかの休み。
身体は資本だ、壊してしまっては元も子もない。
「恵みの雨なのかもな」
確かあの二人は朝食を食べた後、工芸体験をすると昨日言っていた。
少しだけ覗いても罰は当たらないだろう。
◇◆◇◆◇◆◇◆
今日の工作、と書かれた看板に色とりどりの装飾が施されている。
おそらくここを担当の担当の仕事だろうが、相変わらず意匠を凝らしている出来栄えはどこを取っても見事だ。
看板の先へ進もうとすると、後ろから聞き慣れた声がかかった。
「あれ、兄貴。今日は海の家に行かないの」
「うん、雨だから一日限定で解雇されちゃった」
「それなら山菜料理用にウワバミソウを取ってきてくれる。それかフキのアク抜きを手伝ってくれないかな」
「夏にわざわざ旬でもないフキを食べる必要はないだろう。それに麻沙美は料理上手だから一人でも十分じゃないか」
「えー、給料泥棒」
「そんな風に呼ぶなよ。それに今日は光を手伝う約束をしているんだ」
「いいな、私も久しぶりにそっち手伝おうかな。毎日のように立ち仕事してるから足腰痛いんだよね」
「おい、まだ二十歳にもなってないだろう……麻沙美が抜けたら厨房が回らないだろう。いいから母さんを困らせないであげてくれ」
はーい、と言いながらパタパタとスリッパの音を立て、麻沙美が宿の厨房に戻っていった。
麻沙美は貴浩から見て三つ年下の妹だ。今年、高校を卒業したと同時に緑園荘の厨房で働き始めた。
客室が200ほどある緑園荘の厨房は常にフル稼働している。最近は外国から観光客が多く訪れるようになり、宗教上の理由で食べられないものや菜食主義の人にも考慮しなくてはいけない。
そんな激戦区として知られる厨房で戦力として数えられる麻沙美は特に調理に関しては光るところがあり、既にその腕前は料理長である母親にすら迫っている。
というのは聞いた話なのだが、木登りや磯遊びを好んでいた妹が真面目に料理している姿を貴浩は想像できていなかった。
そんな厨房とは反対側にある工作室。
普段は人気がない場所なのだが、今日は天候が優れないこともあり大勢の人がいた。
「貴浩さん! 人手が足りなくて困っていたんですよ。本当にありがとうございます」
もう高校三年生だというのに身長は貴浩の胸元に届くか届かないかぐらい。
童顔にあどけない口元。
すり寄るように近寄り、貴浩の両手を取って喜ぶさまはとても可愛らしい。
最近、友人から避けられていると嘆いていたが、これでは多田光の友人たちに同情する。
「それで何を手伝えばいいんだ。バードコールぐらいは作れるが、光がやっているようなオルゴールは作れないぞ」
「前、僕が教えてあげたのに忘れちゃったの...ひどいよぉ、貴にぃ」
目を潤ませ、胸の前で手を組んでいる姿は完全に.…..女だ。
まず服装がいけないのだ。
オーバーサイズのパーカーにタイトなジーンズ。少し袖が長いのはわざとだろうか。
加えて口調といい仕草といい、完全に貴浩をからかっている。
そんな女々しい光ではあるが、この工作室の全てを任せられている。
「いや、覚えてはいるがお前ほど上手くは作れないっていう意味だ。今度また教えてくれよ、な」
「...いいけど、交換条件として今度僕がダイビングのライセンス取るの手伝ってくれる」
「そんなことでいいなら。ていうか、それを最初から狙ってたな」
「なんのことだが」
「はー、まあいい。それで俺はどこで何をすればいいの」
ざっと見渡すところ、工作室にある席の半分は埋まっている。
そのうちの半数が何かの作業に取り掛かっているように見れた。
その内、ほとんどがバードコール作りに勤しんでいるようだが、中にはオルゴールやその他、難しいものを作成しているようだ。
「実は少し困ったことがあって」
「待て待て待て、俺に面倒ごとを押し付けようとしていないか」
「...あそこにいる方たちがピザ窯コースを選択されて...耐火レンガの用意はあるんだけど、男手が必要で」
この場合、光自身は男手としてカウントされないらしい。
そんなことより、
「簡単なピザ窯を作るとしても二時間はかかるぞ。そのことは説明したのか」
「もちろんしましたよ。でもどうしても作りたいってお客さんたちが言われましたので」
「まぁ、それならしょうがないか。それで、どうしてもピザ窯が作りたい物好きは...」
貴浩は思わず吹き出しそうになった。
決してやましい気持ちはないは、陰からコッソリと様子を伺おうとしていた二人がそこにいる。
「どうしたの」
「いや、あの二人は見覚えがあってな」
「ふーん、まあいいや。とりあえず、ピザ用の具材は麻沙美さんにお願いすれば持ってきて貰えるようにお願いしてあるよ。耐火レンガは倉庫の中にあるし、他に必要なものがあったら適当に持って行っていいよ」
それじゃよろしく、と軽く肩を叩かれた貴浩は自分が今どんな顔をしているのか分からなかった。
昨日の水着姿とは打って変わり、今日はウェストまである丈の深いジーンズを履いており長くてラインの整った足がさらに強調されている。上はピザ窯作りを想定してかシンプルなTシャツだが、胸元にあるネックレスが優美だ。
思わず篠原の姿をしげしげと観察していると、視線に気が付いたのか二人の方から貴浩のところへ歩み寄ってきた。
「昨日はお世話になりました。今日は生憎の雨ですね」
少しはにかんだような笑顔を浮かべているのは貴浩が昨日、あまりにも疲れていた篠原をほぼ抱き抱えるようにして部屋へ連れて行ったのを知らないからだろうか。
萩谷は人の悪い笑みを浮かべている。
「雨のせいで海の家に行けず、今日はここをお手伝いすることになったんです」
「おいおい、まさか今日も先生なのか」
「そのまさかです。ピザ窯作りなら何度か経験があるので僕でもインストラクションできますよ」
「そうなんですね、吉田さんが手伝ってくれるのなら千人力ですね」
危うく勘違いしそうになる。
貴浩はなんとか己の気持ちを引き締め、現世に引きとどめた。
「じゃ、じゃあ早速始めましょうか。素材は全て用意してあるのでテラスに移動しましょう」
時刻は既に十時を回っている。
ピザ窯作りに一時間ほど、薪割りとピザ作りに三十分ずつ。
お昼時には熱々のピッツァにありつけそうだ...
――あれ、これって俺もご相伴に預かれるのだろうか。
ピザ窯作り。予算は五万円程度だが耐火レンガが大量に余っているので実際の半分程度の値段で作ることができる。
まずは耐火レンガとハーフブロックレンガ、そして大判ブロックを用意する。
大判ブロックを真ん中に置き、他のブロックをその上に並べることで、炭で熱する部分とピザを実際に焼く部分を分けるのだ。
「これ思ってたより重いんですね。私、一つしか持てない」
「楓は無理するな。私と貴くんで作ってやるから」
「あ、え、そうですね。自分と萩谷さ...」
「二日連続で会うなんてもうあれじゃん。だから私のことも玲音でいいよ。楓もいいだろ」
篠原は困ったように眉間に眉を傾け、愛想笑いを浮かべている。
「ほら、ここの宿は吉田家が運営してるわけじゃんか」
「ええ、父親の宿ですからね」
「そうしたら吉田父、吉田母、そして吉田ブラザース&シスターズがいるかもしれないだろ。ややこしてしょうがない。だから楓は吉田のことを貴浩くん、貴くんは篠原のことを楓って呼ぶ。はい、面倒だから決まりね、文句は書類で提出してくれ給えよ、君たち」
どうやら玲音さんの決定を覆すことは難しいようだ。
だが、この与えられたチャンスを逃すわけにはいかない。
「それじゃあ、楓さんは自分と玲音さんが積んだ耐火レンガを綺麗に並べてくださいますか。熱が漏れ出さないようにキッチリと隙間を埋めてください」
「は、ひゃい」
なんだこれ、悩殺級の可愛さだろ。
脳汁どぱどぱドーパミンだ。
――何考えてるんだ俺。
「貴くんはスルッと名前言っちゃえるし、意外とプレイボーイなのかな」
「どこのプレイボーイが夏に海の家でバイトに明け暮れてるんですか。それよりレンガの詰めが甘いですよ。しっかり置かないと生焼けピザになっちゃいます」
「手厳しいですな、先生」
計画的に鍛えられた筋肉をつけている玲音とは違い、楓の腕は柳のように細い。
レンガを少し動かそうとするだけでも、顔を赤らめて力んでいる。
「よかったら手伝いましょうか」
貴浩が手伝おうと手を伸ばした時、偶然、同じタイミングで動いた楓の腕に手が当たってしまった。
「す、すみません」
「ご、ご、ご」
「ご?」
にまー、と怪しげな笑みを浮かべる玲音の姿は二人の目の端にすら入っていない。
お互いに触れ合ったところを気にしているのか、もじもじとしている。
――何をやっているんだ俺は...情けないな。
付き合って数日の中学生カップルならいざ知らず、良い大人の二人が少し接触したからといって何を恥ずかしがっているのだ。
しかも、あれは事故であってこいであって故意なのではない。
そう言い聞かせると貴浩は浮ついた心をなんとか押し込み鎮めようとする。
鎮魂……
「ちょっと、恥ずかしかったですね」
耳元で楓が囁いた。
まさかの報告だ。それも貴浩の脳を簡単に誘拐させるレベルの、まるで悪戯が見つかってしまった時、共犯者を仕立て上げるような声だ。
「あ、あー。そういえばレンガを支える金具を忘れちゃいました。取ってきますね」
「どうぞ、私たちは二人で作っていますから」
何かがこらえきれなかったのか、肩を震わせていた玲音は次第に震えが身体に伝播していき、もはやレンガを持てないまでになっている。
「失礼します」
魂を抜かれたかのようにフラフラと歩き去る貴浩の姿を見て、玲音はついに声を上げて笑い出したのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「はあー、メンタルが削られていく。しかもスリップダメージつきだなんて聞いてないよ」
厨房に立ち寄り、業務用の大型冷蔵庫からペットボトルを取り出して頬に当てる。
ひんやりと心地よいのは頬を上気させているからだろうか。
「よっ、給料泥棒。勝手に水を盗んでいくなんて良い度胸してるじゃないか」
出刃包丁を手に携え、何やら不穏な雰囲気を醸し出した麻沙美がいた。
「ちょっとメンタル補給」
「私、兄貴のことを完全理解。どうせ今日の工作授業の生徒さん関係でしょ」
「……」
「図星って顔だね」
昔からこの妹だけには隠し事ができない。だが、まだ何も言えない。
「図星だったどうするんだ」
「別に何もしないけど」
執拗な追及を受けると考えていた貴浩は意外そうな顔をする。
「何も言わないんだな」
「兄貴が面食いだけじゃないことは知ってるからね。どうせ何か気になることがあるんでしょう。それなら私が心配する必要もないし、もうそんな年齢でもないでしょ」
「どっちが上なんだか」
「うっわ、いつもは口達者な兄貴が口下手になってる!何かに憑かれたんじゃないの。近くの神社でもお寺でも教会でも何でもいいからお祓いしてもらいなさいよ」
「バーカ、こんなところで油売ってる暇があったらフキを一本でも多くアク抜いてこいや」
「バカ兄貴こそ早くお客さんの所へ戻れよな!」
「そうだ、ピザ生地と具材を持ってきてくれるか! もうすぐで完成するからさ」
「誰かにお願いしてもらう!」
頬を膨らませ、怒っているという形相を保っている妹の姿に貴浩は静かに吹き出した。
「励ましてくれた、いや発破をかけてくれたのかな」
どちらにせよ、人の気遣いはとても心地が良い。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「お待たせしました。ついでに水分補給しませんか。雨が降ってるとはいえ、汗をかいたら脱水症状になりますからね」
「ありがとう...私は茶系は苦手なんだが」
「そんな子供みたいなことを言わないでくださいよ。緑茶か麦茶、どっちが良いですか」
茶系が苦手ということは紅茶なども飲めないのだろうか。
たまに緑茶の苦みや麦茶の味が嫌いという人はいるが、全般がダメな人は珍しい。
「お茶でいいよ」
「はい、これはサービスなので料金は結構ですよ。楓さんはどうされます」
残りは麦茶と緑茶が一本ずつだ。
特に好き嫌いのない貴浩だが、楓は遠慮をしているのか決めかねている様子だ。
しばらく葛藤したのち、ようやく答えを出す。
「あの、貴浩さんはどっちの方がいいですか」
「自分は勝手に取りに行けるのでどちらでも大丈夫ですよ」
「それならお茶をください」
手がぶつからないように慎重に。
貴浩はなんとかペットボトルを渡すとピザ窯作りの進捗を見て驚いた。
離れている十数分の間にレンガを積み上げた何か、からしっかりとしたピザ窯に様変わりしていたのだ。
「もうほぼ完成してるじゃないですか! もしかして、誰かに手伝ってもらいました」
「そんなわけ...て言いたいところだけど、あの可愛め従業員さんに助けてもらったんだよ。ほら、あそこにいる」
「可愛め...ああ、光くんですね。ここの担当者です」
「最後の仕上げを手伝っていただきました。あと、これをいただいちゃいました」
「お、木炭。しかも、ちゃんと乾いてますね。実を言うとあのままだとお昼時に間に合わなかったんですよ。あとで光にはお礼を言っておきます」
形の良い、ピザ窯に最適な木炭だ。おそらく厳選しておいてくれたのだろう。
「それじゃ、木炭に火をつけましょうか。ピザ窯は400℃ぐらいまで熱しないと美味しいピザが作れないので、多めに木炭は入れておきましょう」
「並べ方のコツとかはあるのか」
「強いて言うなら火が均等になるよう木炭を並べることですかね。中央にピザを置くので、それを意識するといいかもしれません」
玲音が着火剤を手に取り、ライターを使って火をつける。
そして何を思ったのか、着火材をすぐにピザ窯の中に投げ込んだ。
「え、何してるんですか」
「何って…火をつけているんだが」
「炭を入れずに着火剤を投げ込んだらただ着火剤が燃え尽きることをご存じない」
「ふふ、玲音は昔から少し抜けているところがあるんです。怒らないであげてください」
「おい、楓! 私より何倍も抜けているくせに私を言う資格はないだろう!」
「まぁまぁ、誰でもミスはありますから。はい、これ2つ目の着火剤ですよ」
「あんがと!」
着火剤が燃え尽きた頃を見計らい、木炭を綺麗に並べる。
熱がこもる構造になっているのですぐに火はつき、熱気が木炭の真上にある耐火レンガを熱していく。
しばらく、三人で火を眺めている誰かが近づいてきた。
「貴浩さん、お怒りの妹さんから預かってるわよ」
従業員の一人で緑園荘が先代によって運営されている時から厨房を支えている大ベテランの梅子さんだ。
厚みのあるピザ生地と夏野菜の数々。オリーブ、バルサミコソース、タバスコ、チーズ、バジルソースと一緒にマヨネーズやトマトソースまで。
「また兄妹ケンカかいな。お爺様がこのことを知ったら何を仰られるか」
「うん、あとで謝っとくから梅子さんは心配しないで」
祖母は若い頃にガンで亡くなったそうだ。
そのためか、貴浩は梅子のことを厳しい祖父から自分を守ってくれるような、いわば祖母のような存在と思っている。
「トッピングはお好きなのをどうぞ。野菜はどれも近くの農家さんから直に買っているものなので味と新鮮さは保証できますよ」
「手作りピザなんて初めてかも。いつもはウーハーイーツで頼んじゃう」
「私も買ってきたものにトッピングを加えることはありますけど、具材を全て自分でのせるのは初めて」
楽しそうにコロコロと笑う楓を見て貴浩はなぜか誇らしい気持ちになった。
それはインストラクションを努めているから誇らしいのか、自分の知識が人の役に立てるのが誇らしいのか…はたまた、別の感情が渦巻いているのか今の貴浩には分からなかった。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「んー、チーズがとろけるってこういうことを言うのですね。口の中でふわふわして美味しいです」
「この野菜は本当に絶品だな。私はナスとベーコンをメインにしたんだが、これはビールが欲しくなる」
「玲音さんはチョイスが良いですね。焼き加減もバッチリですし、お店で売れるレベルだ…楓さんは、その、チーズがお好きなんですね」
お好きで済まして良いレベルの話ではない。
楓の食べているピザにはまるで初雪が降りたかのように真っ白だ。
そう、チーズがこれでもかというほど敷き詰められており、具材が隠れてしまっている。
「チーズは高カロリーだから、太るぞ〜」
イーヒッヒッとからかう玲音、それに頬を紅潮させた楓。
貴浩の表情筋が緩んでしまうのも致しかたないことだろう
「昨日は運動もされましたし、これくらいのカロリーは失った体力を補ってくれますよ」
「ほら、玲音が余計なこと言うから貴浩さんが気を使ってくださったじゃない」
「膨れっ面の楓は可愛いからな。貴くんに見せておこうと思って、さ」
「玲音さん、それってどういう…」「玲音!どういう意味なのそれ…」
すると、玲音は口の周りについていたチーズをペロッと舐めて、意味ありげな表情になった。
何を言うのだろうか。貴浩は思わず身構える。
「自分たちに聞いてみて」
どういう意味だろうか。
だが、どうしても心臓の鼓動が収まらない。
俯かせた目を少しだけ上げ、楓がどういう顔をしているのか見ようと思った。
だが、楓も貴浩と同じように顔を下に向け、表情が全く見えない。
それでも長い髪から見える白色だった耳先が朱色に染まっているのは見間違いではないだろう。
「ほーらね」
玲音はそのまま自分のピザを食べ終えると、脳の機能が停止している二人のピザにその手を伸ばしたのだった。
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