第153話 ナニワトライアスロン?
ナニワ万博には各お菓子メーカーによるパピリオンだけでなく、素人限定ですが大々的なお菓子カード大会ともう一つ、「ナニワトライアスロン」が予定されていました。
こちらの方は各お菓子メーカーによる参加という形になりました。
理由は、あまりにも体力的にハードなため、一般人の参加は危険であるというサンサン商事の運営の判断がありました。
とはいえ、それだけ体力に自信のある猛者を準備するという事でもあり、見所も満点のレースということで各お菓子メーカーもこのレースに参加し優勝することで名を挙げようという魂胆がギラギラしていました。
レースの内容は直前になって一部変更になりました。
これにはサンサン商事の運営が他社に有利にならないようにすると同時に、より激しい見どころのあるレースにしたいということであえて危険性の高いコースを設定しました。
具体的には、ナニワ周辺の地形に海が多く、島が小さいために、水泳の割合が最も多く設定され、続いてバイク、ラン、そして帰りは別ルートで水泳という特殊なルートでした。
この時点で、陸地の多い地域は不利、逆に海に面する地域の出身者は有利になります。
直前の変更に、たけだ、オダ、DATEなどは「これではトライアスロンではない!」と苦情を言いましたが、サンサン商事!さすが汚い!!運営権限でその意見をはねのけました。
さて、もはやトライアスロンとは名ばかりになったこの競技、それでも勝てばよかろうとばかりに各お菓子メーカーから参加者が続々と集まってきます。
北はDATEからうえすぎ、たけだ、ほうじょう、いまがわ。オダ、みかわ、もうり、ちょうそかべ、おおとも、りゅうぞうじ、そしてしまづ!
他にも地方のお菓子メーカーも参加、大規模なメーカーは複数の選手を用意しました。
しかし、意外な事にサンサン商事の参加選手は一人だけ!
てっきり、物量で多数の選手を出し、優勝を狙うと他のメーカーの首脳たちは考えていましたが、さすがのサンサン商事も海は苦手、あるいは海の得意な傘下のもうりやちょうそかべに花を持たせるのでは、と噂が錯綜しました。
さて、われらがしまづですが、この日の為に真面目に訓練をしたとよひさと、鶴〇OBの精鋭、それとしまづ海賊衆が参加しました。
とよひさの雄姿としまづの精鋭たちの姿については次回紹介します。
※トライアスロンについては水泳、バイク (自転車)、長距離走について規定の距離が決められていて、本作のような地形に合わせて適当な距離を競うものではありません。
※距離が変わるごとにそれぞれ名前が変わり、最もハードな競技がアイアンマン (鉄人)という名称だそうです。
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