第152話 猫神社
さて、しまづのパピリオンにはまだ紹介していない建物があります。
それは外見が神社となっている二つの建物です。
鳥居をくぐる前に上を見ると、そこには「猫神社」と書いてあります!
そうです!しまづはパピリオンの目玉に猫を連れてきました。
1つめの神社の中には7匹の猫がいます。
しまづの社長代理よしひろの家族と共にヤス、ミケなど家族同然の猫たちがそこにいました。
よしひろはさすがに忙しいため、いない時が多かったですが、よしひろの妻、そして二人の息子が管理を兼ねてとどまっていました。
ようするに猫カフェです。
もちろん、しまづは食品を扱う会社ですので、神社から出る時には徹底的に綺麗にするため、クリーンルームの技術と石鹸などで観光客を清潔にすることも忘れません。
でも、観光客はそのような事よりも、猫神社の猫に関心が向きます。
あまり人が多いと猫たちも驚いたり、怖がったりするので観光客も少しづつ猫神社に入場するようにしました。
流石に、よしひろたちの猫7匹ではイベントとして寂しいということで思わぬところから助け船が来ました。
一つはしまづ本国のよしひさが飼育している猫を十数匹、少し遅れましたがナニワのパピリオンに送ってきました。
かつて、このえ家から猫を送ってくれと手紙を受け取ったのはよしひさであり、こんなこともあろうかと!ではないですが、猫を複数世話していたのでした。
さらに、ナニワに近い京からはこのえさきひさと息子ののぶただも自分の家の猫自慢をしたいということで、半ば強引にしまづに掛け合い、小さな御殿を作って滞在することにしました。
このえ家がいるとなると当然短歌など京の趣味人がおのずと集まり、何やら雅やかな空間がしまづのパピリオンの内部に発生しました。
こうして、万博開幕時は金欠と準備不足で寂しい雰囲気を醸し出していたしまづのパピリオンはカオスな空間ではありますが、沢山の観光客を集めることが出来ました。
お菓子、焼酎、日本酒、そらまめ、お茶、猫、そして公家という組み合わせはさすがに他の会社では実現できなかったようです。
こうして、よしひろたち万博賛成派は元気を取り戻しました。
後は、しまづお得意の体力勝負!トライアスロンで勝負です!!
※鹿児島県のホームページによると、静岡とはお茶の生産地としてとても仲が良いそうです。
鹿児島の生産量は全国二位だそうですが、静岡の農家たちと協力してお茶産業の生き残りを目指しているそうです。
※そらまめの生産量全国一位、もちろんさつまいもも一位、あと葛、豚、黒豚、黒牛鶏、ウナギ、カンパチ、ブリ、クロマグロなども一位とのこと。
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