第154話 とよひさとしまづの猛者たち!

とよひさの外見は以前よりもさらに引き締まっていました。

アスリートとして見ても申し分の無い体格です。

しかし、肌の露出は少ない水着を着ていました。


実は開発担当のなりあきらとしまづ製造所が作った水着は外見が女性用のスクール水着に酷似していました。


もちろん彼らはおとよ隊ではないので (笑) あくまで機能性を追求した結果、到達した結論でしたが、それでも結果として一部のおとよ隊を喜ばせる結果となりました。


なお、彼の周りを囲む鶴〇OBの猛者たちは全員ふんどし姿でこの競技に望むことになります。

また、しまづの海賊衆も海パンで競技に望むことに!


競技が始まる前にはしまづ内部で作戦会議が開かれました。

万博での責任者としてよしひろが、そしていえひさも息子が出場するので参加、そしてなりあきらとしまづ水泳部のコーチたちが最終の打ち合わせをします。


よしひろ  「サンサン商事の運営が何か企むのではないか?」

なりあきら 「それは十分にあり得ますな」

いえひさ  「では、どうするのだ?」


なりあきら 「サンサン商事は狡猾ですが、恐らくすぐばれるようなヘマはしないでしょう、私なら地形を利用したトラップを終盤に仕掛けてくると読みます」


そこまで言うとなりあきらはコーチ陣を集めてひそひそ話をします。

そして、話がまとまるとよしひろといえひさに小声でひそひそと話します。

それを聞いてよしひろといえひさは納得したようで、なりあきらに感心しながら選手たちを集めて、やはりひそひそと話をします。


選手たちは基本脳筋なので、特に何かに気づいたわけではないですが、しまづの社長代理の言葉として真剣に聞き、頭に入れておくことにしました。


こうして、しまづ勢の準備は整いました。

ナニワトライアスロンまでもうすぐです!


※この時のとよひさの姿を見て、おとよ隊の一隊員は「中性的な若者の美の極致だ!」と感動して涙を流したそうです。

露出の少ない機能的な水着でしたが、それがかえって一部のおとよファンの何かに刺さったものと思われます。


※ここで出てくる鶴〇高校というのは、あくまで物語の設定上の物で、実在の高校とは関係ありません。

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