第148話 ナニワ万博西国の意地、ちょうそかべ編
サンサン商事配下となった4つの勢力のうち、今回紹介するのはちょうそかべです。
社名はちょうそかべ、現在の社長はもとちかで、その長男ののぶちかが専務でしたが、しまづいえひさとのカードゲームによる敗北がトラウマとなり、半隠居状態でした。
ちなみにひでよしに吸収された後、ひでよしから饅頭を振舞うというイベントがありました。
その時、もとちかだけは饅頭を少しちぎって食べた後、しまい込んでしまいました。
それを見たひでよしが何故か尋ねると、もとちかは「ひでよし様からいただいた大事な饅頭なので、社内の者たちにも湧けてやりたいと思いました」と答えました。
それを聞いたひでよしは上機嫌になり、沢山の饅頭をもとちかに土産として持たせたそうです。
さて、ナニワ万博に関して、ちょうそかべもまた、苦戦していました。
しまづ同様、社内の蓄えが少ないので大掛かりな企画が出来ません。
ちょうそかべの役員会議ではおおともと同じく「地産地消」の方針に決まりました。
幸いなことに、なす、しょうが、みょうが、にら、ししとう、ゆずなどの品は日の本一と噂される名品であるため、これを利用することにしました。
さらにちょうそかべは海産物に恵まれた地域であり、静かで穏やかな美しい内海と荒々しい海流の流れる外海には日ノ本でも珍しい魚や高級魚が沢山取ることが出来ます。
漁師たちが頑張って、海の幸を、陸の者たちが山の幸を提供することで自らの地域を宣伝することにしました。
そして、もうり、りゅうぞうじ、おおともなどと提携したことを利用し、パピリオンの建設の際に建設を手伝ってもらいました。
この時も、材料は四国の木材を用意して、予算を節約する一方、手間と時間を短縮できるようにしました。
とりあえず、おおともの温泉旅館と似たパピリオンと和食の夕食を振舞うというコンセプトは出来上がりました。
しかし、それではインパクトが薄いと、突然社長のもとちかが覚醒して、地元の漁師を100人ほど用意してあるいたずらをすることにしました。
さて、万博開幕当日、ひでよしも含め多くの人が万博会場にいる中、ちょうそかべの漁師たちがある物を会場に持ってきました。
それは、全長10メートルを優に超える大魚でした。
これにはさすがのひでよしも含め、皆ビックリしたようで、しまづとの戦いで鬱気味だったもとちかもカラカラと大笑いしました。
※饅頭のエピソードは秀吉たちとの舟遊びの際の話だそうです。
また、大坂城内にクジラを持ち込んで、秀吉と町の人々を驚かせたそうです。
※高知ではなす、しょうが、みょうが、にら、ししとう、ゆずなどの生産量が日本一とのことです。
それと徳島県の瀬戸内海では比較的波が静かで高級魚が生息するよい海域があります。
厳密には高知ではないですが、ちょうそかべの元地域ということで今回はお話に加えてみました。
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