第146話 ナニワ万博西国の意地、りゅうぞうじ後編
九州のりゅうぞうじの地域からナニワ万博までは距離がありましたが、もうり連合、おおとも、ちょうそかべとの協定で、港を使った安価で早い材料運びが出来たために万博が始まる前にりゅうぞうじのパピリオンは完成しました。
このパピリオンの外観は中国を思わせる赤い柱と建物で出来ており、広さも十分でした。
万博の位置としてはもうりのとなりでまあ、可もなく不可もなくという場所です。
しかし、りゅうぞうじのパピリオンはオダ カンパニーとはまた違った意味で国際色豊かでした。
外では、中国のお祭りを模した催しがあり、龍が踊っています。
爆竹を鳴らして、存在感をアピールする一方、大量のパンダの形をした飴を観光客に配るりゅうぞうじ社員の姿が。
また、中を見てみると化け猫をイメージした喫茶店とパンダをイメージした中華風の喫茶、そして、熊のイメージの食事処と国際色と動物をコンセプトにした出し物を用意していました。
喫茶では猫をかたどった飴、ぬいぐるみ。お化け屋敷っぽいアトラクションが準備されていて、観光客にアピールしています。
さらにお化け屋敷を抜けるとゾンビっぽいアイドル7人がステージでコンサートを開いています。
その横でサングラスをした顔のうるさそうな若者も見受けられます。
さて、パンダのいる中華風の喫茶では点心、飲茶が提供されました。
肉まんのような外見であってもその色と形は千差万別、さらに中味もあんこ、各種動物の肉、フルーツ、もち米、牛乳、ETC・・・とにかく日ノ本では珍しい食材を沢山用意して、全ての観光客を満足させる意欲を強く感じます。
サガが長崎の街道を通して多種多様な饅頭、お菓子を開発したように、シルクロードを意識した材料や世界を意識したお菓子、軽食の用意は見事の一言に尽きます。
そして、熊のイメージの食事処では、点心では満足できない、しっかりした食事をしたいというお客のニーズに応えるために熊や鹿、イノシシなどの肉と、米を材料にしたしっかりした食事が提供されました。
さらに、日ノ本の昔ながらの観光客向けに、サガの板のりを使用したお餅と、中国や南蛮から伝わった薬なども簡易薬局を用意してそこで販売しています。
万全の準備で望んだりゅうぞうじの企画!見事に成功をおさめ、なべしま親子はひでよしの覚え益々よくなっていきました。
※佐賀といえばゾンビランド・サガですね!
というわけでそれっぽいアイドルに登場していただきました。
※佐賀県は板のりの収穫量も全国一位、(平成28年養殖)
資料:農林水産省「漁業・養殖生産統計調査」より
※人口10万人あたりの薬局数も全国一位だそうです。
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