第69話 もうりとの同盟?そして
日ノ本の南西に位置し、情報の伝わり方が遅いしまづの県でしたが、専務としひさがタイムロスを少なくすべく努力していました。
そのかいあってか、いくつかの大事な情報が届きました。
まず、オダカンパニーのノブナガが倒れたことでした。
これ自体はもちろん衝撃的でした、例えるならプロ野球球団のお偉いさんを自分がやっていて、最強のライバルチームのオーナーが倒れたような感覚です。
その後、ノブナガは意識を取り戻し、体力も回復した事、しかし隠居して息子ののぶただが後を継いだことを知ります。
その後、としひさも良く知らないひでよしなるものが急激に勢力を伸ばしたことを知ります。
としひさは何かとてもやな予感がしましたが、情報が少ないので保留しました。
それと別の方向から、これは正式な使者が来たのですが、中国地方のもうり連合がしまづとの業務提携についての打診をしてきました。
しまづ社長よしひさは九州制覇については何か思う所があったようですが、海を隔てた中国地方について具体的な展望はなかったので、とりあえず歓迎と業務提携について前向きに検討することを伝えました。
さらにこれはもうりの専務たかかげからという話でもうりの使者は別の提案をしてきました。
それは、もうりとしまづで九州の名門おおともを取り込んでしまおうという内容でした。
としひさはこれを聞いて、表向きは了承の体を取りましたが、内心たかかげなるものを警戒するようになりました。
ただし、この時でも九州の動乱の火元が彼であることをよしひさは知りません。
さて、これでとしひさも新しい知らせの数々に一喜一憂しながらも懸案を手堅く片付けていきました。
しかし、この後、としひさは社内会議で今回の内容を説明した時、連勝したために浮ついてまとまりの欠いたしまづの社内を見ることになるのです。
※本作では九州の動乱の黒幕をこばやかわたかかげにしましたが、これは本作の設定で史実とは異なります。
ただ、九州に毛利がちょっかいをかけていたのは事実なのでこうした方が面白いかなと作者が策士たかかげに働いてもらった次第です。
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