第70話 混乱の社内会議

株式会社しまづの社内会議が開かれました。

議題は前の話で扱った都周辺の混乱ともうり商事の専務たかかげの提案した業務提携についてでした。


大きな十字口を持つしまづ役員A 「このえ様は今どうなっているのか、無事なのか?」

としひさ 「政治力は奪われたようですが、身体は無事のようです」


先ほどより少し小さい十字口を持つ役員B 「ノブナガ殿が隠居したらしいが、中央はどうなっている?」

よしひさ 「ノブナガ配下のひでよしが率いるサンサン商事が勢力を伸ばしているようですが詳しいことは良く分かりません」


おとよ隊A 「お菓子のおまけにとよひさ様の虎柄ビキニのコスプレフィギアを入れるアイデアは・・・」

よしひさ 「はい!次!!」


と順調!?に報告をしていましたが、もうりとの業務提携と九州を共同で分割して制覇する話になり、会議は荒れてきました。


大きな十字口を持つしまづ役員C 「中国地方の雄もうり商事との提案なら渡りに船、りゅうぞうじグループもわが社の傘下に喜んで入ったことだし、北に残るおおともの残党や諸勢力を平らげて九州を制覇しようではないか!」


そのた大勢の十字口のしまづ役員たち 「賛成!!!!!!!!!!!!!!」

ここで社長のよしひさが口を開きます。


「今は京の都も不安定だし、もうりもりゅうぞうじも急に態度を変えたわけだし信用しすぎるのはどうか?それに今年の占いでも急激な拡大を焦るなとも出ておる!」


実はよしひさはあらかじめとしひさと情報を交換し、としひさの意見も聞いていました。

としひさは京の都周辺の状況が不安定な事とひでよしの台頭を不気味に感じていて、そのことをとしひさも同意していました。


占いについても、ある程度考えがまとまっている時に、しまづの社内に自信をつけさせるための景気づけの意味で行うのであり、料理で例えるなら最後に調味料やバターを入れるようなものでした。


こうして、社長や専務の意見とその他の役員の意見が分かれてしまいました。

会議はまだまだ続きます。


※島津メモ 秀吉の九州征伐前に九州で連戦連勝だった島津勢は当時血気盛んだったのは容易に想像できます。

そうした空気の中で三男の歳久は秀吉を警戒し戦うことに反対していたようです。


また義久もなるべく他の勢力との関係を悪化させたくない態度をこのころ取っており、現場の判断を尊重しつつも、戦線を拡大しないように細かい指示を出すことも。

また、占いの結果が悪いということで戦の拡大を防ごうとした話も。


これ以上はネタバレになるので次回のお話で。

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