第15話 ガンバレ頭脳派しまづ!
少し時間が経ってから、都会人このえさきひさの手紙がしまづに届きました。
脳筋ではないしまづの頭脳派の面々はにやりと笑いながら手紙を読みました。
もちろんこのえ家のリクエストであるネコの贈り物も抜かりなく用意しています。
このえさきひさの情報によると、ノブナガはきれい好きということで、いえひさたちには身だしなみをしっかり整えておくようにアドバイスしました。
それまではノブナガの破天荒な所を観察していたので、このアドバイスはとても参考になりました。
それと、刀が好きということで、土産に刀を用意するように準備しました。
ノブナガという人物はどうも衛生面でも性格の面でも潔癖症が強いのでいえひさたちには変な見栄を張らず、正直にあるようにアドバイスをしました。
特にいえひさには、無理に出来ない作法は行わず、出来ないものは正直に出来ないというように噛んで含むように伝えました。
とにかく第一印象で直感的に物ごとを決めるタイプのようで、まず第一に機嫌を損ねないように念を押した内容の助言も含まれていました。
そして、見栄えが良い息子のとよひさを全面に押し立てていくよういえひさに伝えました。
また、みつひでに関しても、とても神経質なようなのでしまづ的脳筋な雰囲気を出さないように何度も注意書きがされていました。
さて、こうしたお小言のような手紙がいえひさたちの所に届きました。
いえひさは読んでうんざりしたようですが、息子のとよひさがいる手前あまりだらしない姿を見せるわけにはいかないので、窮屈ながらも手紙の指示に従うように努力することを誓いました。
真面目なとよひさと忠義熱き?おとよ隊の面々は手紙をしっかり読み頭に内容を叩きこんでいきました。
誰も口にはしませんでしたが、このお役目の要はとよひさになるのではという空気が蔓延していました。
そして、面会の日が近づいてきました。
※織田信長の潔癖症についてはルイス フロイスという外国からの宣教師の記録に記されているようです。
また、合理的で短気で、家臣たちに恐れられていたという証言もあるようです。
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